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大学で伸びる生徒とは

親戚に大学教授がいるのですが、先日我が子の中学受験の話をしていたところ「そんなに進学実績がものすごく良いところに行くことないよ」というようなことを言うので、その理由を聞きました。

「進学実績がものすごく良いところ」というのは、要するに開成とか筑駒とかそういう都内トップ校と、灘やラサールなど地方の有名私立のことを指しているらしいです。こういう学校から来る生徒は、大学に入るまでに全てを出し切っているというか、絞りに絞られていて疲弊している感じで、大学に入った後はあんまり伸びないんだそうです。伸びしろがあるのは地方の公立校から来た学生たち、とのこと。もちろん個人差がありますのであしからず。天才すぎて全然疲弊していない子も中にはいるでしょう。一応何だったかデータに基づいて話していたので、個人的な感想という範疇ではないようでした。世間話でデータ元を確認していないので、適当に聞いてください。

その話をした本人が東海高校というゴリゴリの有名私立進学校から東大ストレートという経歴らしいのであんまり説得力ないです(それを本人も言ってはいました)し、要するに地方公立校はあんまり有名私立などに比べてこってり勉強させられてこないってことですから、それは良いのかなという疑問もありますが。同じ子が都内トップ校に行くのと地方公立進学校に行くのとでは、進学先に差が出るということを暗に言っているような気もします。

とはいえアメリカなどでは高校までの勉強量は日本よりずっと少なく、大学からものすごく勉強させて世界一優秀な人材を輩出しているのですから、大学で伸びないというのはそれなりに問題なんでしょうね。本当の勉強は大学以降で行うものだという話は私も大学院に長いこと在籍していた身としてよく分かります。そこで勉強したことで世に役立つ研究成果が出てくるのであって、いくら高校までに勉強したとしてもそれはやっぱり高校までの内容に過ぎません。いわば下準備です。下準備しすぎて燃え尽きたら良くないですよね。

うちはそもそも有名進学校のほとんどが男子校だという点が条件に当てはまらず、志望校として考えていないのですが、地方公立校から行きたい大学へ行けたら、それは一番費用としても進路モデルとしてもいいのかもしれません。要はどこの大学で何を勉強するかというのが人生のミソであって、中高で人生のトップギアに入れる必要も、トップ集団の中のトップである必要もないということを頭の片隅に置いておいてもいいかなと思いました。親としても学校の質を吟味するとやはり私立の方が魅力的に見えたりしますが、そこで子にかかる総学費のピークを迎えるというのもいかがなものかと思いますし。

結論が出る話ではありませんが、ある程度以上であることは大切でも、それ以上を求めることの良しあしについてはその都度考える必要がありますね。子どもの人生の幸せとは何かを常に模索しながら。

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