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ソシュールのお母さん

写真はソシュールです。近代言語学の父といわれていて構造主義を生んだ人でもあります。私がいうまでもないことですが、ソシュール以前と以後で全く言語に関する学問が変わったんですから、すごい人です。

最近ちょっとソシュールについて調べていて、子どもの頃から母語(スイス人です)のフランス語の他に、英語、ドイツ語、ラテン語、ギリシャ語ができたと知りました。そりゃのちに言語学の権威になる人ですから優秀だったんでしょうけど、5か国語も小さいときに操れたというのはびっくりですよね。

それも、ちょっと喋れたくらいのレベルじゃなかったみたいです。大学はドイツの大学に行ってますし、14歳の時に既にギリシャ語とラテン語とドイツ語を比較する内容の論文を書いてますし・・。

ソシュール家は親戚に学者が何人もいた有名なインテリ家系だったらしく、お父さんも昆虫学者でしたし、良い教育環境のもと育ったのだろうなと想像できます。でも親戚に言語系の学者はいません。自然科学系の学者が多かったらしいことがWikipediaに書いてあります。なんでソシュールだけこんなに言語系に長けたのか、と思っていたら、お母さんが音楽家だというじゃないですか。

やっぱり。私は常々、音楽で耳を鍛えている子は語学力が伸びると思っているのですが、お母さんが音楽家だったからソシュールは小さい頃から耳が鍛えられていたに違いありません。お母さんからピアノやバイオリンの手ほどきくらい受けていたでしょうし。

前に書いた記事でも書きました。

ソシュールのお母さん。お母さんもソシュールの近代言語学が生まれた要因の一つだったのだろうな。ソシュールの言語学って、そもそも「言葉は文字より音が先立つ」という内容ですし(音韻学も、ソシュール言語学に影響されて、その後に生まれた学問です)。音に対する鋭敏さを養ったお母さんが生んだ言語学と言ってもいいかも・・?と思いました。

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