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私を客観視する時間…西洋占星術との出会い【第4話】

 そんな折、習っていたハーブの先生が、「今度、12星座のブレンドハーブティーを作るから、東京で西洋占星術の先生をしている人に来てもらうんだ」と話してくれました。

 「西洋占星術って星占いのことですか?そんなの、勉強できるんですか?」

 私の中の何かに火が点いたのか、これはもう直感で、その西洋占星術の講座のメンバーに前のめりで入れてもらいました(笑)。学んでみると、小さい頃の星占い好きが呼び覚まされたのか、知れば知るほど本当におもしろくて楽しくて、夢中になって学んでいました。


 自己肯定感が極度に低かった私でしたが、自分のホロスコープを見て、「私のこういうところ嫌だな、面倒だな」と思っていたところも含めて、私という存在は調和が取れているんだと、自分への認識が変わり始めました。

 「私ってダメだな…」と感じるところも、必要があってそこにある。ホロスコープには、強みもちゃんとある。だんだん、自分のことを受け入れられるようになっていき、客観的に自分を見つめる時間ができました。

 自分だけでなく、家族や周りの人たちのホロスコープを見ることで、価値観や考え方、興味があることなど、自分との違いが浮き彫りになっていきました。過去に受け入れてもらえなかった、あるいは受け入れてあげられなかった出来事も、ホロスコープを見た後では、「そりゃあ、わかってもらえないはずだよね」、「みんな全然違う価値観なんだから仕方ないよね」と思えるようになり、良い意味ですごく気が楽になりました。

 学んでみて目から鱗だったのは、西洋占星術は運気を見ることもできるのですが、過去の検証もできることでした。

 たとえば、「3年前の今頃の星の配置は、こういう意味を持っていた」と、ホロスコープで過去を読み解くことができます。「だからあの時期はあんなに辛かったんだ」と改めて過去に立ち返り、「星の配置なんてあの時は知らなかった。でも知らないなりになんとかしようと、私は頑張っていたんだな…」と、過去の自分を癒やすこともできました。

 もちろん過去だけではありません。「今はこういう時期なんだ」「じゃあこうやって行動してみようかな」と、今後の行動を冷静に見つめることができるようになり、未来についても西洋占星術を使って客観視することで、自分の置かれている状況など、主観だけでは見えないものが見えてくることもあります。

 自分なりに意味付けして納得感があるのなら、これはすごく良いナビゲーション…羅針盤になってくれる。人にも伝えたい!と思うようになりました。

 その後は、友人知人などに西洋占星術を学んでいることを話すと、興味を持ってくれる人が現れたためセッションをしたり、「私も学びたい」と声を掛けていただくことも出てきて、講座を開いたりするようになりました。西洋占星術だけでなくコーチングなどさまざまなことを学びながら、手探りでやって来たことが今に繋がっています。


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