「ゴスペル日記 24」 ~Georgia on My Mind~
「ゴスペル日記 24」 ~Georgia on My Mind~
夏も本番となってきた2003年のある日、
教会のあるパサディナという街の一角
オールドタウンの大きな公園で
野外チャリティージャズコンサートが開催されるという。
しかも聞くところによると、どうやらレイが来るらしい。
え??レイって??
そうあのレイ・チャールズだ。(現在は他界されてます)
こいつぁ一大事だ!
だってあのSoulの神様レイに会えるんですよ!
しかもタダで笑
なんとも信じられないことである。
レイと会うのは高校生のとき(第2話参照)視聴覚教室で観た「We are the world」 以来である。(←会ってねぇじゃん!)
さてさて、
当日は人でごった返しているのかと思いきや、
意外とそうでもない。
まあフツーに混んでるけど。
公園といってもかなり広いため
ステージが幾つか点在している。
もちろんメインステージはあるのだが、
他のステージのパフォーマンスもたいしたもんだ~
当時、あまりジャズには詳しくなかったので、
出てくる人がどのくらい有名なのかはよくわからなかったが、
音を少し聴くだけで名のあるミュージシャン達なのは容易に見当が付いた。
特にジャズ・ファンクの3人組「Soulive」は最高だった。
遠くで聴いていたがあまりのグルーヴにステージ前まで引きずりこまれていった笑
そして暑い中、絞りたてのレモネードも最高だった。
調子に乗ってホットドックをほお張っていると時間の概念はもはや完全に吹っ飛ぶ。
そうこうしているうちに夕闇が忍び寄ってきた。
いよいよ大御所の登場である。
みんなのザワめき方がさっきまでとちがう。
そこへ黒スーツにサングラスのコワそうなボディーガードがたくさん出てきてステージの下にこちらを向いて並んだ。
まるでマフィアのボスのお出迎えである。
そしておもむろに、まだ日が落ち切ってない薄茜色の空をバックに彼は現れた。
ぎいゃあぁぁ~~~~~~~ああああ!!!!!!!!!!!!
まだ前奏も流れていないのに勢い余って失神状態のファン・・・・・・・。
発狂して銃乱射しちゃう人がいるというのもわかる気がする。
そりゃボディーガードたくさん必要だわ。
そしてあの名曲 「ジョージア オン マイ マインド」
レイ 「・・・ジョ~ジャ♪・・」
ぎぃやあぁぁ~~~~~~~~~~!!!!!←ファンがうるさくてよく聞こえない笑
でもよかった。
この臨場感
そしてなにより生前に伝説のミュージシャンの肉声を生で聴けて。
それからあっという間に天に召されてしまったからね。
とまぁ
いろ~んな意味で楽しいチャリティージャズコンサートでした。
・・・・・・・・・・・つづく
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