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酷い出来なのにどこか憎めない映画「Hirschen」

最初に申し上げておきますが、今回レビューした映画はオススメではありませんw。映画としてはちょっと。。。というレベルです。
なんでそんなのをレビューするのよ?うん、そう思うのもよくわかります。。。w
それでも何故か惹かれるものがあるのらしく、何となくモヤっとしてまして、とりあえず吐き出して整理してみようって事で書いてみました。

Hirschen(ヒルシェン)ドイツ/2015年。

Netflixで配信しています

村人達が頑張って村興し映画を作りました!的作品。インディーズ的といえばそうなのかな?のどかな山奥の村が舞台のコメディ映画です。
村が存続の危機に陥り、残った住民が村を救うために奇抜な行動を起こす、という内容。

まず、プロットやアイディアは良いんですよ。ちゃんと練れば面白い映画になったと思うんです。まずそこが惜しい部分なんだろうな。

映像/撮影は最近のデジタル機器のお陰で綺麗です。が、編集が悪い。。。
しかも編集が悪いのに映像で語ってくる所が多く、何を表現してるのかよく分からない。。。w
またキャラクターの生い立ち?もイマイチ分からない所が多いです。。。
お陰で2時間5分という長めの尺に。。。

音楽も酷い。声より音楽の方が大きかったり、メインテーマ?の伴奏は延々と続き、その伴奏に合わないメロディをのっけてきてうわあぁぁぁあぁとなります汗。メジャーコードにマイナーメロディを乗せるなよ。。。楽しげな曲調にホラー的ストリングスつけるなよ。。。汗

しかし救われるのがロケーション

撮影地はオーストリアの山間部にある小さな村でして、アウサーヴィルグラーテンという所。とてもきれいな所です。

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写真はHotelroomsearchより。

街はのどかで家々は花で飾られてて緑も多く、冬には雪景色に変わり、高台から遠くにはアルプス山脈が望めるというかなり素敵スポット。

写真中央に写っている教会は映画の中でも出てくるんですが、まだ新しいのか外装も内装もかなり綺麗な教会です。ちょっと旅行して寄ってみたくなる街並みです。
(タイトルの「Hirschen」は舞台の町の名前で実際にその地名があるらしいのですが、この映画を観て行ってみたら違う場所だった、てなりそうですね。。。w)

で、結局何に惹かれてるんだろうと考えた結果、役者さんたちも素朴な感じだし、映画を皆楽しんで作ってるんだろうなぁ、というのが何となく伝わってきてる気がします。
あと冒頭に書いた通り、ストーリーのアイディアは面白いのと、それに加えて上記ロケーションの素晴らしさのお陰で、素朴な町に旅行に行った気分になれたから、なのかも知れません。内容もゆるーい感じだからなんとなく許しちゃうのかも。

だから酷い映画なのに憎めないんじゃないかな、と思います。。。w

まぁ「映画として酷い」を体感したい方、または旅行気分を味わいたい方(味わえるかは保証できませんがw)にはオススメ。。。かな?w


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