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1回目はもちろん2回目も面白い!映画「ユージュアル・サスペクツ」

映画ファンの皆さんにはもうすっかり有名だと思いますが、ユージュアル・サスペクツについて書きたいと思います。

しかし!この映画を初めて観る方には前知識が無い方がいいと思うので、出来れば一度ご覧になってからお読みください:)
そしてネタバレしまくった解説しますw。そうしないと特にこの映画は語れないので。。。ちなみにHuluで配信してますよー:)


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Twitterの方で「 #いいねされた数だけ好きな映画紹介する 」ってのがあって、その中の一つでこの映画を取り上げたんですが、どう書こうか迷いました。ちなみにこのツイートです。紹介した映画はリプライでだだーっと15本紹介してます。


さてユージュアル・サスペクツの紹介でどう書いたかというと、細かく書くとネタバレしそうだし、やっぱりあのラストに驚いてもらいたいのでこうしました。


一度観た方なら分かってもらえますよね。。。w。未見の方もどんでん返しがあるのかな?と興味をもってもらえるんじゃないかと思いまして。


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で、なぜ紹介ツイートが上の文章になったかというと、映画のラストではまずカイザー・ソゼの正体はキートンだ!と話がすすみます。一旦ここでクライマックスを迎えるんですよね。全てはキートンの策略だった、ヴァーバルは見事に騙されていた。と。一応上の紹介を読んだ方でもこの時点では、ちょっと過剰気味だけどそういうことかなーと思ってもらえるかなって事で。

んで先読みする視聴者なら残り時間も考えて、この後キントが殺されて終わるだろうと予測する人もいるかもしれません。が、ああくるとは。。。!
ここで本当のどんでん返しにみんなやられるんですよねw。
実際紹介ツイートも「うわーやられたーーーー!」にしようと思ったくらいw。でももうちょっとボカしたかったので、あのツイートになりました。

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この紹介を考えた時にもう一つ候補があって、それが「二回目が面白い映画」。
別の見方が出来るよーと伝えようとしたんですが、これだとインパクト弱いかなーとw。

でこの二回目(以降)の見方というのが全く別の話になっているんですよね。

初回ではストーリーテラー的立場で準主役として見られていたヴァーバルの発言が全てデタラメだった、そして彼こそがカイザー・ソゼだったって事に観た人は驚くわけですが、二回目からはヴァーバル=カイザー・ソゼが真の主人公で、彼の話術トリックの話として観れる訳です。

その上で、ヴァーバルの証言のどこがデタラメなのかを考えていくのが面白い。

ラストで判るとおり、イリノイ州でカルテットやってた事もグアテマラのコーヒー園で働いてたこともレッドフットもコバヤシも(少なくとも名前は)デタラメだった。
実はこれらの名前をみつけるシーンは1回目ではもちろん分かりませんが、何気ない一コマでちゃんとあるんですね。あ、今"KOBAYASHI"をみつけたな、とかw。

その他にも、キートンをカイザー・ソゼに見立てるために色々嘘をついてるはずです。例えば警察のタクシーサービス。映画では留置場でマクマナスから話を聞いていてラストでは実はキートンの計画だったと吐露していますが、この留置場の会話やキートンを庇っていた事自体が嘘かもしれません。
と考えていくと、警察や第三者が居ないシーンの会話は全てデタラメである可能性も。

特に船を襲撃しているシーンでは、ヴァーバルの視点とソゼの視点、そして彼が見ていない/作り上げた空想のシーンも出てきて、どれが本当か分からなくなってるのも面白い作りです。

逆に真実のシーンというのもあって、それが警察が行った捜査や逮捕者、掴んでいる情報です。
生き残った船員の証言はもちろん、5人が面通しの為に捕まった事やその時にイーヴィの根回しでキートンが釈放になった事は本当でしょう。他にもキートンが汚職刑事だったこと、証人が消えたことなどなど。

その警察にバレている真実を折り込みながら、その辺にあった書類などから適当に名前をつけ、筋の通った嘘をでっち上げ、クイヤン捜査官を怒らせたり同情を誘ったりしてキートンをソゼに見立てていく事で、その場を逃げ切ろうとするヴァーバル=カイザー・ソゼの演技が見ものになっています。

特に個人的に面白いと思ったのが、クイヤン捜査官が事件にカイザー・ソゼが絡んでることを知り、「カイザー・ソゼとは誰だ?」と訊いた時にヴァーバルが悪態をつきますが、この悪態の意味がガラッと変わること。
初見ではカイザー・ソゼの恐怖から存在を隠したかった様に受け取れますが、二回目からはカイザー・ソゼの存在がバレてしまったことでソゼを嘘の話に組み込まなくてはならなくなった事、もしかしたら生存者がいた事に憤りを感じてる様にもみえます。

こうやって振り返っていくと、なかなか凄くないですか?同じ話なのにここまで立ち位置が変わるって。

一つ気になるのが襲撃時の金(9100万ドル?)の行方。映像では金を積んだバンが出てきますが、これについて警察は何も言ってないっぽいんですよね。かといってソゼが警察に簡単に金を押収させるはずもなく。
で、一番納得出来るのが「金はそこには無かった」。上記の通りヴァーバルのでっちあげの話にちらっと出てきただけなのかも知れません。まぁストーリーにあまり関係してないので気にしなくてもいいのかも。。。w

意外と長くなってしまいました。。。wとにかく二回目はどれが本当かウソかあれこれ考えながら観ていくと楽しく鑑賞できるかもしれません:)


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