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Star Trek 新作「スター・トレック ディスカバリー」前半の感想

TVシリーズでは十数年ぶりの新作である「スター・トレック ディスカバリー」。今週でシーズン1の前半が終了しました。

感想を一言で言うと、「いやぁ、すごい!」です:)

スタートレックシリーズのあの雰囲気、表現を踏襲していて、それでいながら新しい要素も盛り沢山でした。
「ああこれだよ!この感じだよ!」って所が沢山ありました。
それでいて初めての方にも分かるように配慮されてます:)

ま、感想は後にして、まずざっくり冒頭のあらすじを(ってもこれで2話分あるんですがw)。

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西暦2256年(オリジナルシリーズの約10年前)、地球人の「マイケル・バーナム」は幼い頃両親を亡くし、バルカン人「サレク」(スポックの父親)にバルカン人として育てられた後宇宙連邦に所属、宇宙船シェンジョウ号の副艦長を務めていた。
ある時連絡不能の探査リレーの調査をしていたシェンジョウは、近くの小惑星帯に異常を発見する。マイケルが宇宙服を着て一人で調査に向かうが、それは100年の間沈黙していたクリンゴンの施設だった。
そのクリンゴンでは、分裂した家(派閥)を纏め帝国を再建しようと立ち上がった「トゥクヴマ」が家の代表を集め説得していた。その説得の為に連邦を敵に見立て、探査リレーを破壊し、連邦の宇宙船を引き寄せたのである。

クリンゴンに対処する方法を巡って、攻撃すべきと主張するマイケルと、艦長でありマイケルが信頼を置く盟友「ジョージャウ」は対話すべきだと反発。マイケルは苦渋の決断だがジョージャウをバルカンピンチで気絶させ実力行使しようとするも失敗、反逆者とされ監禁される。
連邦はクリンゴンと対話しようとするも結局戦争に突入、そのきっかけを作ってしまったと自責しているマイケルは、反逆罪に問われて終身刑を言い渡される。

だが彼女を戦場に戻したのが、ディスカバリー号の艦長「ロルカ」であった。そしてディスカバリーの旅が始まる。

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最初のプロローグ的な1~2話を見た感想としては、オリジナルテレビシリーズと2009年からの映画のどちらも考えて作ってあると思いました。オリジナルで語られる宇宙の不思議と映画のアクション性、これが程よくミックスされているなぁと。

そして第3話からの本編?では更なる未知と冒険が描かれていました。一話完結というより、大きなストーリーラインがあって数話ごとに別れてる感じかな。そのストーリーがまた不思議なシステム(濁してますw)を巡っての話でスター・トレック的なんですよねぇ:)

オリジナルシリーズに出てくる名称や人物もいたりします。しかし味付け程度に語られているだけで前知識として覚えておく必要はなく、初めてのスタートレック視聴者でも分かるようにつくられていますからご安心を:)

ストーリーの拘りやその端々に出てくるオリジナルとの繋がり、制作陣がとても作品を大切にしてるのが伝わってきてます。そして見事にスター・トレックのDNAを受け継いでいると感じました。

エグゼクティブプロデューサーのブライアン・フラーはかなりの映画オタクで、その膨大な知識や視点のお陰で見事なスター・トレック作品に仕上がっていると思います。
そういえば彼、「プッシング・デイジー」でも脚本/監督をやってるんですよね。テイストは違いますが作り込みの凄さ、奥の深さはどちらも凄い作品です。

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逆に以前のファンや視聴者はちょっとしたアップデートが必要です。

クリンゴンの姿がガラッと変わってもっと凶暴な出立ちになっていたり、連邦の制服の特徴が赤青黄色から金銀銅になっていたり(金と銅の区別がつきにくいんですが!w)、細かいところでは、まだ発明されていないはずのレプリケーターやホロデッキまであること。

これらにはちょっと理由があって、ぶっちゃけ「現実が追いついてしまった」んですね。レプリケーターは今の時代では3Dプリンターだし、翻訳機もリアルタイムとは言いませんがかなり近いものが既に存在しているわけで。なのでそこから考えて「オリジナルシリーズで表現されていたものは(制作当時は想像出来なかったから今見ると古めかしく出来ていただけで)実はこういうものなんだ」という考えを持たなくてはならないかと思います。

ただこれもよく考えてみると、例えば制服はさらに90年ほど前が舞台の「エンタープライズ」に近い様に思え、配慮してる部分もあったりするかなぁと。

この辺の話は製作の裏話が聴ける「After Trek」で説明されていますので:)
あ、本編を見てからのほうが勿論いいですよネタバレ満載なのでw。

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今回はキャストがまた良い感じですね。
主役のマイケル・バーナムにはウォーキング・デッドでサシャを演じていたソネクア・マーティン・グリーン。(どうでもいいですがお兄ちゃんのタイリース役のチャド・L・コールマンエクスパンスに出演してますね。。なんかIMDBでチェックしたらスター・トレックのコメディっぽいドラマにも出てるみたいですw)
ロルカ艦長役ではジェイソン・アイザックス。ハリー・ポッターシリーズでルシウス・マルフォイを演じてます。
スペシャルゲスト扱いですが重要な役であるジョージャウ艦長役にミシェル・ヨー。グリーン・ディスティニー等のカンフー映画が有名ですかね。

個人的にハマり役なのは、サレク役のジェームズ・フレインとハリー・マッド役のレイン・ウィルソン。この二人は「これだよ!」って感じの配役ですw。
ジェームズ・フレインのイギリス紳士的佇まい、そうだサレクにピッタリじゃん!と思いました。
同じくハリー・マッドのユーモアのあるズル賢さ、陰湿さ、しかしどこか間抜けな所は「ザ・オフィス」のドワイトに通じる所がありますね。なのでレイン・ウィルソンもおぉ!と思いました。

という訳で制作陣がオリジナルを大事にしつつ斬新なアップデートが施された新しいスター・トレック:ディスカバリー。冒険ありアクションあり、感動有りの壮大なストーリーです。

後半は1月からだそうです。とても楽しみにしています!


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