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飼うから「暮らす」へ 犬との暮らしは楽しいですか?しつけはコミュニケーション

いろいろなしつけの考え方がありますが、
「陽性強化でやってます。でもうまく行きません。」
と相談されることが少なくないです。

陽性強化
という言葉をどのように解釈しているのか?

それはそれは様々です。

お話を聞いていると
その犬の中にある良いところを強化すること
なニュアンスを感じます。

だからおやつを見せて喜ばす、とか・・・。
そういう流れになっちゃうのかな?

「おやつを使っても嫌がることをさせてくれません。」
このような言葉が出る奥には
陽性強化についての間違った解釈が潜んでいそうです。

また
「おやつを使ってもダメだった、うちの子には合わない」
というのも、大きな誤解がありそうです。用語の定義がバラバラすぎますよね。

犬の世界、基本の統一が待ち遠しいです。
しかし、未だに、服従関係が大事だと言われたりしますから。

服従訓練により信頼関係を作るとか。
嫌悪刺激が登場することが珍しくないようです。
それで信頼は得られるものでしょうかね?
犬も人間も感情は同じ、と言われるようになってきましたよ。

信頼ですから。
自分が信頼できる人ってどういう人?
を想像すれば、おのずと方法は決まって来るし
心を鬼にして叱ること押さえつけることが信頼の礎などと言われても
「それは嫌だ」
と思いますよね。

犬との間にも
自分にされたいようにする
という黄金律は大切にしたい私です。

叱る叱らないはこの際置いといて
じゃあ、あなたはどうやって
叱られたい?
っていう・・・。ここもしっかり想像しなくてはね。

想像すると、叱られたくはない、叱られずに導かれたい、って思いませんか?
それとも
「叱ってくれてありがとう」
という人ですか?
「まずは、何をしたらいいのか何をしてはいけないのか、教えてほしい。」
と思えませんか?

犬はそのように考える価値のある相棒だと思います。

こちらからの一方的な思いやお願いはコミュニケーションではないです。
こちらの思い、犬の思い
それをうまく調整しながら、お互いできる範囲で提案し続ける
こんな感じでどうでしょうか?
犬を飼うというより犬と「暮らす」ですね。

「いつまでトレーニングなんてしているの?
さっさと終わらせて楽しまなきゃ。」
って言うのも寂しいかな。
トレーニングも犬にとっては遊び。遊びであるようなしつけトレーニングがいいですね。
しつけトレーニングはコミュニケーションだと考えます。



ちょっとここで待っててね。
行かないで。
それはダメです。
静かにしてて。
などなど。
きっと聞き遂げてくれるはず。
犬が分かるように教えたいものです。

また、人の暮らしはあれこれ忙しいですが、
例えば犬が匂い嗅ぎに忙しければ、人は待ってあげましょう。
ほんの数分のことですから。
リードをクイクイ引っ張らないでね、家族なのですから。

じっと待つ先にお互いの
「ありがと♪」
が生まれますように。

心を鬼にしてするようなしつけはいらないはず。
最初の一歩が迷路に向かうことがないように、
最新の犬学で犬の能力や可能性を学んでほしいなと思ってます。



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