映画『来る』『ボヘミアン・ラプソディ』
※2018年12月22日にCharlieInTheFogで公開した記事「きょうも生きています #73 」(元リンク)を改題して転載したものです。
あべのアポロシネマで映画を2本見た。午前中に「来る」、午後に「ボヘミアン・ラプソディ」。
来る
既に巷間の評判通りで、ホラーというよりはダークコメディー(もちろん残酷描写はあるけれど)。キャスティングが全てハマっていた。イケメンのクズをやらせた時の妻夫木聡は絶品。黒木華、小松菜奈を映画作品でしっかり見るのは初めてだったけど魅力的でしっかり感情移入できた。松たか子のマッドな感じもすっかり板に付いている。
柴田理恵と伊集院光が出てるというので、「らじおと」リスナーとしては行かなあかんという動機で見に行ったのだけど、柴田理恵すごい! 霊媒師たちが仕事師としてみんなカッコいいのだけど、松たか子がマッド面の象徴なら柴田理恵は職人的な象徴になっていてとにかく柴田理恵カッコよかった。おそうじ本舗の人とは思えぬ名演。
伊集院はカメオ出演みたいなポジションだったけど、とても良かった。「踊る大捜査線」とか「かぐや姫の物語」はどうも伊集院感がやや前面に出がちな感じがあってちょっと心配だったけど、今回はとても役にハマっていた。ラジオを聞く限り、全体のストーリーを知った上での演技ではないらしいけど、「休みがちな店員に困る店長」が嫌味ったらしくない形でちゃんと演じられていたのが良かった。
岡田准一もすさまじかったなあ。一番キャラ付けが難しい役だったの思うのだけど好演。
まあただストーリーは、巧拙というよりも好き嫌いとして、あまり好きになれない話だったかな。大人が悪いのに子どもに押し付けて……みたいなのは、まあ分かるけど、だからこそ大人をどう社会的に包摂していくかなんじゃないの?と思ってしまう。
ボヘミアン・ラプソディ
当然QUEENをリアルタイムで知ってるわけではないけど、全曲有名なものなので問題なく見られた。「I decide who I am」のセリフで涙が出てしまった。しかしいま20代半ばの世代の少なくない数が、QUEENと言えば犬のおまわりさんだと思うのだけど、ちゃんとボヘミアン・ラプソディとして楽しめた。
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