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2023夏 瀬戸内旅行記 その2(8月13日)松山・広島

 先日のお盆休みに行った瀬戸内旅行の2日目。松山からいよいよ広島ゆきのフェリーに乗る。

 (▼前回はこちら)


朝食執行

 宿泊したネストホテル松山にて、朝食執行役員松山支店長に就任した。

 写真左下の「鯛めし」が美味しかった。バイキング会場にあった説明書きによれば、今回食べた炊き込みご飯形式の鯛めしは松山・今治方面で食べられるもの。同じ「鯛めし」でも宇和島方面だと、タレに漬け込んだ刺し身をご飯の上に載せて食べるらしい。これはこれで食べてみたい。

 またこれも当地の名物、じゃこ天・じゃこカツもうまかった。非常に満足だった。

伊予鉄道で松山観光港へ

 ホテルをチェックアウトし、市電へ乗る。

 俳句の都らしく、街のあちらこちらに投句箱があるのだが、市電の中にもある。市ウェブサイトによると、3か月に1度、開函して松山の俳人が選賞するらしい。

 伊予鉄道松山市駅に到着。ここからは「郊外電車」に乗って松山観光港へ向かう。

伊予鉄道松山市駅の改札口
郊外電車もオレンジが映える
終点・高浜駅。ここから連絡バスで松山観光港へ

 松山観光港の売店で愛媛新聞と中国新聞を購入。これは本紙既報。

 売店にはちいかわコーナーがあった。日本国憲法第33条で「ちいかわは、絶対にこれを禁ずる」とあるので違憲である。

憲法体制の敗北

 冗談はさておき、港には「新幹線の父」の異名がある、第4代国鉄総裁・十河信二を朝ドラの主人公に推す署名運動のポスターがあった。十河が新居浜出身で、第2代西条市長であることにちなんで、新居浜、西条両市が活動しているらしい。

 いよいよ乗船。石崎汽船の旭洋丸で、広島へ向かう。

 経由地の呉に近づくと、日本製鉄の瀬戸内製鉄所呉地区が見えてきた。

 旧海軍工廠があった時代から、鉄鋼と造船を担った呉も、2021年には日鉄が高炉の操業が休止し、今年9月には完全閉鎖されるという。

 一方、新たに建造中の巨大コンテナ船も近くにあった。ジャパンマリンユナイテッド呉事業所で建設が進んでいる。

海から見える呉の街

市電で広島市街へ

 約2時間の乗船は、夏空のもと、風が快く素晴らしかった。

 広島・宇品港からは広島電鉄の市内電車で、繁華街へ向かう。

広島港(宇品)電停

 本通電停で降り、商店街で広島風お好み焼きの店を探し、適当に見つかったところへ入った。

広島風お好み焼き店「うずしお」

 とにかくメディアに紹介されたことを看板のあらゆる場所を使ってアピールしていた。写真では見えにくいが、2階から道路に突き出した看板には「(ドラえもん)大山のぶ代推薦」という、今となってはなんとも微妙なコピーもあった。

 地元の常連客と観光客が半々という感じに見えたが、所狭しと並べられたテーブル・いすは、14時すぎでもほとんど埋まっていた。

 コンビニで買ってきて食べたことくらいは合っても、ちゃんとお店で広島風お好み焼きを食べるのは初めて。キャベツが甘く、おいしかった。

 お好み焼きは大阪のものしか認めない立場としては「広島風お好み焼き」という用語に複雑な感情はあるが、仁徳天皇の古墳かどうかは置いといて「仁徳天皇陵古墳」と言ってのける堺に生まれた人間である。本当にこれがお好み焼きかどうかは置いておいて「広島風お好み焼き」と称してあげようではないか。

 商店街を抜けきるとすぐに、原爆ドームや広島平和記念公園がある地帯に着く。原爆の日と終戦の日の間の時期。外国人の団体客も多く訪ねてきていた。時間があれば原爆資料館も見てみたかったが、120分待ちの行列だったため断念した。

横川シネマ

 その後、撮影しそびれてしまったが、アストラムラインで本通駅から大町駅まで乗り、すぐに広島駅へ引き返し、ここで仕事の都合で1日早く帰る友人と別れた。

 その後、横川駅へ移動。「ゲストハウス縁」にチェックインし、荷物を置く。近くの喫茶店でしばらく読書したあと、ラーメン店で夕飯。

 横川のミニシアター「横川シネマ」で21時から、カンパニー松尾監督「ドキュメント サニーデイ・サービス」を鑑賞。

 カンパニー松尾もサニーデイ・サービスもそんなに知らないので若干不安だったが、バンドの歴史が丁寧におさらいされており、資料的に楽しむことはできた。映画としての面白さがあるかどうかは微妙だったが。

 宿に戻る。一応、他の利用客との交流が売りの宿ではあるのだが、人見知りのため、交流スペースの人たちには一瞥だけして、そそくさとブースに入り入眠した。

(つづく。写真は全て2023年8月13日撮影)


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