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2023夏 瀬戸内旅行記 その1(8月12日)高松・松山

 久しぶりに青春18きっぷ旅行をした。これまで訪問も通過もしたことのない県のうち、今回は愛媛県、松山へ行くことにした。

 途中まで同行する友人の提案で、松山からの帰路は広島までフェリーに乗ることに。これが素晴らしかった。

 旅は2泊3日のスケジュールで、ルートは次のとおり。

 8月12日(土)
 大阪→高松→松山 鉄道(18きっぷ)
 松山・勝山町「ネストホテル松山」に宿泊

 8月13日(日)
 松山→広島 フェリー
 広島・横川「ゲストハウス縁」に宿泊

 8月14日(月)
 広島→尾道→福山 鉄道(18きっぷ)
 福山→新大阪 新幹線

 まずは1日目の様子を振り返る。


ことでんのことちゃん

 午前のうちに高松まで出る。播州赤穂まで新快速、岡山まで普通、岡山からは快速マリンライナーで瀬戸大橋を渡った。

 高松駅から東へ少し歩くと、ことでん(高松琴平電気鉄道)高松築港駅がある。ことでんといえば、イルカのキャラクター「ことちゃん」がめちゃくちゃかわいい。駅には自動販売機が何台も設置されているが、そのどれもにことちゃんが描かれている。

 時間の都合でことでん乗車はかなわなかったが、IruCaは記念に買うことにした。デポジット(500円)込みで2,000円。

昼食は讃岐うどん

 お昼ごはんは、高松築港駅からさらに南へ歩いたところにある、讃岐うどんのお店「釜あげうどん岡じま 高松店」。ねぎ塩豚かけうどん(冷)とアジフライを注文。大阪で食べる讃岐うどんよりもさらにコシの強い麺だった。

 高松駅に戻り、地方紙を購入。これについては本紙既報。

 次の電車まで20分程度あったので、高松港を視察。かつて本四間連絡の主力だった宇高航路(宇野―高松)は2019年に幕を閉じており、乗り場案内の「宇野」は消されていた。

「快速」とは言っても

 いよいよ松山へ。13時すぎ高松始発の「快速サンポート南風リレー号」で、松山で約4時間半乗りっぱなし。

高松駅にて

 「快速」とはいうものの、出発から20分弱、坂出を出れば残りは各駅停車で、ほとんど看板倒れである。

 車内にトイレはない。2両で出発し、観音寺で後方1両が締切にした上でワンマン運行に。確か今治で締切が解除され、2両に戻ったと思うが、うろ覚えなのは4時間半、ほとんど寝ていたからである。

なくなる松山駅前の風景

 松山には18時前に到着した。

 駅前にあった、愛媛県新幹線導入促進期成同盟会の大きな広告。

 通称「松山にAMBITIOUS JAPAN!!を!市民連合」(松ア連)である――冗談です。(松ア連については下記リンクを参照。ただし参照したところで何もわからないと思う)

 四国新幹線、果たして本当に実現する日が来るのか。

 さて、盛夏の夕べに松山に来てよかったと思うのは、この風景の風情である。

JR松山駅改札口
JR松山駅前ロータリー
伊予鉄道市内電車 JR松山駅前電停から
JR松山駅前電停に入る伊予鉄道の市内電車

 駅からロータリーを挟んで伊予鉄道の市内電車(路面電車)が通っている。こぢんまりとした駅舎を向こうに見つつ、心地よい市電の走行音が近づく。

 JRのホームからそのまま改札の向こうに地続きの街が見え、同じ地平を路面電車が走っている。この地に足の着いた感じが良いなと思った。

 しかし松山駅付近は立体交差事業で、JR線が高架化されて新しくなるらしい。地元民には、現在の駅と線路が東西を分断しており不便らしい。地元がそう言うなら仕方ないとは思うが、今の町並みがある間に訪ねておいてよかったと思う。

道後温泉

 市電で移動しアーケード街「大街道」を通って、本日の宿、ネストホテル松山にチェックイン。荷物を預けてまた市電に乗り込み、道後温泉へ向かった。

伊予鉄道 道後温泉駅

 道後温泉は本館、飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)、椿の湯の3つがある。本館は当日の整理券配布が終了していたため、今回は飛鳥乃湯泉に入ることにした。

道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)

 聖徳太子や斉明天皇も訪れたという伝承にちなんで、飛鳥時代をイメージした建築となっている。この時期は芸術祭「道後アート2023」の一環で、蜷川実花による装飾が施されていた――私はあまり蜷川実花の表現が好みではなく、入館待ちの間、中庭で(おそらく未成年の)女性モデルを使ったポートレート撮影をしているのを目にしてしまい、ちょっと興ざめだった。

 館内は、基本的には公衆浴場という感じで、スーパー銭湯的なアミューズメント感を求めてはいけないということがよくわかった。

 しかし道後温泉の周りの町並みや商店街は、観光地を歩く楽しさを感じさせてくれるものではあり、訪ねた価値はあったと思う。

 夕飯は大街道に戻って店を探したが、あまり琴線に触れるお店がない。もうチェーン店で済ませよう、とはやる友人をとりなし、とりあえず当地の飯でも何でもないが、尾道ラーメンのお店「麺屋十銭」に入った。

中華そば(白麺)

 中華そばは、玉子麺の「黄麺」と、平打ち麺の「白麺」とがあり、白麺を頼んだ。元々中華そばは醤油ベースのだしがしつこいのであまり好みではないのだが、ここの中華そばはだしがあっさりしていておいしかった。替え玉とハイボールを追加注文し、大満足だった。

 21時半ごろにホテルに戻り、部屋で同行者と引き続き飲酒。あいテレビで「情報7days ニュースキャスター」を見ていたが、酔いが早くまわり、23時頃にはもう入眠してしまった。

(つづく。写真は全て2023年8月12日撮影)


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