『日本国産ウイスキー』の輸出が減っているという事実!
■前回からの続きです。
世界的ウイスキーブーム。からの日本のウイスキーブーム! でも・・・|チャーリー / ウイスキー日記 (note.com)
■日本国産ウイスキーの輸出って減っちゃっています!
日本のウイスキーは、スタンダードクラス(角瓶とか)から、プレミアムクラス(山崎とか)まで、「日本でも海外でも入手が困難!」と言われて久しいです。
ただ、日本国産ウイスキーの全体の輸出を確認すると「必ずしも絶好調でない」、というか「結構ヤバくない?」という状況もあるのです!
実は、2023年の日本国産ウイスキーの輸出は、前年を大きく割り込みました。
(数量・金額とも大きく前年マイナス)
202312_whisky_statistical_data.pdf (jwic.jp)
2005年に前年を下回って以来、2006年から16年連続で、輸出金額を増やし、2020年には日本酒を抜いて、日本国産のお酒の中で、輸出金額No.1の座をGETしたウイスキー。
その日本のウイスキーの海外への輸出(量&金額)が、2023年に前年を割ったのです!
これは「原酒量が枯渇しているから輸出できない」という点もあるとは思います。
ただ原酒量が足りないのであれば、(需要があれば)その分、輸出金額を上げる(=値上げする)と良いわけですが、輸出金額においても1割以上も前年割れとなっているのです。
「日本国産ウイスキー」の輸出は、明らかに潮目が変わりつつあります!
■前年割れが確定的になったのは2023年9月から!
2022年にも単月では、前年実績を下回った月がありますが、なんとなく潮目が変わり始めたのは、2023年3月からです。
202303_whisky_statistical_-data.pdf (jwic.jp)
ただこの2023年3月の時点では、輸出金額はギリギリ前年を超えていましたが、4月になると輸出量も輸出金額も前年を下回りました。
202304_whisky_statistical_data.pdf (jwic.jp)
そして、2023年4~8月は、輸出量・輸出金額ともに前年を超えたり、下回ったりと一進一退でした。
しかし、2023年9月に輸出量・輸出金額ともに前年を下回ると、2023年1~9月累計の輸出金額が遂に前年を下回ることとなり、日本国産ウイスキーの輸出減のトレンドが確定的となります。
202309_whisky_statisticaldata.pdf (jwic.jp)
そしてこの2023年9月以降、現時点でデータの公開されている2024年2月までで、日本国産ウイスキー「輸出量」「輸出金額」のどちらとも、前年を上回った月はありません。
16年間連続で輸出量を増やしていた「日本国産ウイスキー」のトレンドが変わったのは明らかです。
では、なぜこのような現象が起きているのでしょうか?
公開されているデータや、NETの情報をもとに、チャーリーなりに考えてみたいと思います。
■非常にわかりやすいデータを発見しました!
この「日本国産の酒類」の月毎の輸出状況は、国税庁のHPから発表されていて、その中に「日本国産ウイスキー」の輸出についても記載されています。
酒類の輸出動向(令和5年分)|国税庁 (nta.go.jp)
(ちなみに、ウイスキー以外も記載されているので、それらを確認するもの面白いのですが、話が脱線するので、それはまた別の機会に。)
その国税庁のデータが月毎に更新されると、ウイスキー文化研究所内のJWIC(ジャパニーズウイスキー・インフォメーションセンター)の「最新ニュース」にも掲載されます。
私は、いつもこのJWICのニュースで確認しています。
JWIC-ジャパニーズウイスキーインフォメーションセンター
※ 最新ニュースの中で『貿易統計』というタグをつけて発表
今回、この日本国産ウイスキーの輸出状況を確認している中で、国税庁発表の情報を、非常にわかりやすく図示していらっしゃるサイトを発見しました!
それがコレです↓
◇ポストさんてん日記 酒類の輸出状況
ポストさんてん日記 酒類の輸出状況(日本酒・ウイスキー・ビール) (fc2.com)
■次回は
日本国産ウイスキーの輸出が減っている理由を、公開されているデータから掘り下げて探ってみたいとい思います!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?