ジンGINが一番飲まれている国は? 《ジン⑯》
■ジンが一番飲まれている国は?
いきなりですがクイズです。
正直これは、激ムズ・クイズです!
実は、ジン誕生の国=イギリスではないのです。
と言われます。
それでは、オランダでしょうか? アメリカでしょうか??
どちらも違います。
答えは・・・
意外!!
ジンを一番飲んでいるのは、ヨーロッバでも、アメリカでもなく、アジアの国だったのです!
■ジン 銘柄別・世界ランキング
イギリスのDrinks International社が毎年公開している、ジンの販売量データをまとめている日本語サイトがありましたので、そこから引用させていただきました。
図解■ ジンの販売量ランキング【世界】 | alcholog -アルコログ-
おい!
日本じゃ、全っ然聞いたことのない、「ヒネブラ・サンミゲル」って何者だ!!
ぶっちぎりの販売量1位な上に、この5~6年で爆上げじゃねーか!
すげーな。
一体、ヒネブラ・サンミゲルとは?
■サンミゲル
ちなみに、ビール好き・アジア旅行好きな方ならご存じかと思いますが、世界No.1売上のジン「ヒネブラ・サンミゲル」の『サンミゲル』っていうのは、有名なフィリピン・ビールの名前と一緒です。
すっきりしていて、日本人の味覚にも合う味わいで、旅行者にも人気です。
(私もフィリピンを旅行した時には飲みまくりました。)
サンミゲルのビール会社には、キリンビールが出資しています。
キリンホールディングス_ニュースリリース_2009.2.20_サンミゲル社のビール事業会社株式取得について (kirinholdings.com)
サンミゲルはフィリピンの財閥で、多角経営の中で、ビール以外にジンも製造しているのです。
そもそも、アルコール事業以外にも、本当に色々な事業を展開をしている大財閥です。
ちなみに、サンミゲルとは、スペイン語で「San Miguel=聖ミカエル」という意味です。
大天使・聖ミカエルは、旧約聖書からユダヤ教、キリスト教、イスラム教へと引き継がれ、それぞれの宗教において偉大な天使と位置づけられています。
◇聖ミカエル
ミカエル - Wikipedia
フィリピンは、大航海時代にスペインに植民地化され、宣教師によってキリスト教が布教されていますので、フィリピンやキリスト教由来の言葉が、多く残されています。
そもそも、フィリピンという国名自体が、思いっきりスペイン由来です。
フィリピン共和国|東京都立図書館 (tokyo.lg.jp)
■スペインから持ち込まれたジン文化
フィリピンへは、植民地化の流れの中でスペインからジンがもたらされました。
スペインも、ジンの消費量では、常に世界トップクラスに位置するジン大国です。
「ヒネブラ・サンミゲル」のヒネブラ(Ginebra)は、スペイン語でジンのことです。
なので、ヒネブラ・サンミゲルとは、「ジン・サンミゲル」という意味であり、「ジン・大天使ミカエル」ということになりますね。
(キリスト教は、「ワインは我が血」というくらい『ワイン文化』じゃないんかい!と思いますが。。)
スペインでは、ヒネブラは、愛称的に「ヒン」と呼ばれているそうです。
ちなみに飲み方は、コーラ割りがメジャーとのこと。
ジンのコーラ割り、飲んだことないですね。
たぶん、ほとんどコーラ味だと思いますが。
ただ、ジンからほんのりジュニパーの柑橘の香りを感じることができれば、コーラにレモンを軽く搾ったような、「若干の柑橘味のコーラ」になるのかな?
こんど試してみよっと。
■話はスペインへ逸れますが
ちなみに、前出の「ジン銘柄別ランキング」の8位ラリオスは、スペインで生産されているジンです。
そして、実は日本のサントリー(正確にはビームサントリー)が保有するブランドです。
サントリーは、日本において、古くから世界的メジャーブランドのビーフィーターを代理店として販売し、サントリージンといった自社ブランドも販売して来ました。
最近では翠・ROKU、そしてグループ会社となったシップスミスなどの自社ブランドも展開しています。
このように、すでにジンブランドは数多く発売されていますので、このラリオスは日本では販売されていません。
■次回は
世界No.1のジン大国であるフィリピンのジン事情からの、蒸溜酒全般について、お話しするジン最終回です。
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