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さぁ、はじめよう。

 田中研之輔先生の本は通算3冊目。レビューは2冊目ですが。ページを開いたら読みやすくて、あっという間に読み終えてしまいました。そして珍しく2回目を読んでの感想です。ほんの少しだけ、中身に触れてみたいと思いますが、今回は物語形式、新卒で会社に入って営業畑を歩んできた青年の異動をきっかけに話がはじまり、その質問に田中先生がこたえていくという形式で話が展開していきます。

 自分自身を振り返ってみると、あまり異動のあるような会社で働いた経験はありませんが、と、思い返してみたのですが、あったあった。それぞれの会社で異動。今の会社では異動こそありませんが、別部署の仕事が割り当てられたりということもあって、半ば異動みたいなものも経験しているわけで、2回目はそんな気持ちを思い出しながら読んでみました。

 私自身の体験では、望んだ希望通りの異動なんてなくて、突如言われたり、なし崩し的にそのようになったり。異動にあたっての自分自身のモチベーションをコントロールすることが毎度難しかったように思います。どの場面も最初は乗り気ではなくて、うまくいかないことが続いて。結局自分自身の気持ちが固まらない限り、好転はしなかったように思います。キャリアカウンセラーの講座で学んだ、シュロスバーグの転機、そのものだなぁと今では思います。

 言われた通りに動いてそのまま自動的に育ててもらえる時代はもう、過去のものなのかもしれません。もちろん会社が学ぶ環境を整えてくれることもあるかもしれないけれど、自分自身で何を選び取るか。そして、選ぶにしても自分自身が目指す未来に向かっているのかどうかを、コントロールしなくてはならない世の中になっているのだと思います。

 転機は突然やってくる。だからこそ、そのタイミングで自ら選び取るための力を身につける方法を、プロティアン・キャリアの考え方をベースに紹介されています。その1つ1つをみていると、知らない内に、自分自身の可能性を自分自身で狭めてしまっている自分がいるように感じます。力をつけて行動するのみですね。

 今まさに転機のど真ん中にいるという方にも、いつかやってくるそのタイミングに備えたいという方にも、視野を広げてスキルを磨くヒントをくれるような、そんな素敵な本でした。また、元気がほしいときに開きたいな。

 さぁ、はじめよう。描きたい未来に向けて。

キャリアの悩みを解決する13のシンプルな方法 キャリア・ワークアウト

田中 研之輔 著 日経BP発行を読んでの感想


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