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長期の不妊治療から妊娠、出産までを振り返る②妊娠期〜出産当日


順調な妊娠生活

妊娠初期の切迫流産と28週目のコロナを除けば、妊娠経過はしごく順調なものでした。ときどきお腹が張ったりしても、念のため処方してもらった張り止めの薬を飲めば問題なかったですし、むしろ不妊治療中よりも心身ともに健康だった気がします。

マイナートラブル

とはいえ、一通りのマイナートラブルはありました。足のむくみ、頻尿、腰痛などなど。一番つらかったのは頻尿でした。特に夜中に起こされるのが大変で、早いと1時間ごとに膀胱を蹴られ、トイレに駆け込むことに。
よく私の寝入りばなにしゃっくりをする子で、今もしゃっくりよくしていてそのたびにお腹にいたときのことを思い出します。今となってはエモい体験になりました。

足のむくみは、妊娠も最後の最後で悩まされ、もう普通の靴が履けずサンダルしか履けませんでした。ちょうど暑い夏の終わりから秋口だったのでほぼ問題なかったのですが。ただ、サンダルで入院して、退院の日が10度近く気温が下がっていたのでそれは辛かったです。

逆に、肌荒れとは無縁で過ごせたのは本当に良かったです。こればっかりはホルモンバンザイ。そしてなぜか今もお肌つるつるです。生理再開したのですがそのときも荒れず。このまま続くことを祈ります。

いよいよ入院へ

計画無痛分娩で、予定日の4日前に入院となりました。(その前日に悪あがきで焼肉をたんまりと食べ、多分体重は12キロくらい増えてたんじゃないかと。でもそんなに注意する病院じゃなかったのでよかったです)
土日は無痛分娩ができないため、日曜入院→月曜分娩というスケジュールです。

入院当日は診察のみ。その前から子宮口が2cmくらい開いていたのですが、当日は4cmに迫る感じ。ここでバルーン(子宮口を開くために入れる器具?)を入れると夜中に陣痛が来てしまう可能性がある=無痛分娩ができなくなるため、バルーンは入れずに翌日の分娩に臨むことになりました。

普通の総合病院なのでご飯も特別美味しいというわけではなく、これといって楽しみも気を紛らわすものもなく、緊張してるような、のんびりしてるような、もやもやとした夜を過ごしました。多少寝られたとは思います。

分娩当日

朝ご飯は普通に出されたので食べました。そしていよいよ分娩着に着替えて分娩室へ。
すぐに分娩台に上がりました。え、もう?という感じ。
わりとすぐ計画分娩のため陣痛促進剤を入れます。その点滴の管を入れるのですが、これ苦手なんですよね・・・まぁ得意な人はいないと思うけど、手を動かしづらいし慣れるまでしばらくかかります。
そこから徐々に促進剤を入れていきますが、効き目が出るまでしばらくかかるので、暇なんです。
スマホ持ち込み可だったので、漫画を読みました。選んだのは「ワカコ酒」。
続きが気になるような話はあまりふさわしくないし、妊娠にまつわるエッセイ漫画もDLしていたけど、なんかあまりに身につまされる話読むのもな……と。ワカコ酒は短いし、1話完結だししばらく飲んでないお酒(本当は大好き)はちょっと現実逃避できるしちょうどよかったです。新久先生ありがとうございます。

1時間くらい経って、麻酔の先生がやってきました。背中に麻酔の管を入れます。大きいお腹があるのに背中を思い切りまるめるのは結構大変で、でも管を入れるための麻酔もしてもらってたのでそんなに痛くなかったです。麻酔の管は入りましたが麻酔自体はまだ。この時点では陣痛らしき痛みはまだありませんでした。

それから30分くらいして、徐々に生理痛のような痛みが波となってやってきます。徐々に痛くなってピークが来たらしぼんで行く……前もって予習した話と同じでした。人体って不思議。
痛みが来たことを伝えると麻酔を入れてもらえました。そこからはこっちのもんで、自分でスイッチ押して麻酔を追加していけます。

ただ、これも予習で読んだのですが、すぐ麻酔入れると陣痛が遠のいてしまうと思ってたので、ある程度耐えてしまいました。まだ行ける、まだ行ける……さすがにこの辺りではもう漫画は読めず、痛みが来たらひたすら目を閉じて耐えてました。

そうそう、分娩室のスピーカーにBluetooth接続できたので自分でBGMかけられるんですね。みんな好きなアーティストの歌とかかけるみたいなのですが、この状況にピッタリの曲も歌手も全く思いつかず、選んだのはいつも仕事中に聞いていたTBSラジオ「ジェーン・スーの生活は踊る」でした。

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