エッセイ「荒川良々の白髪」
ここ最近はいわゆる「肌管理」のために、美容皮膚科へほぼ毎週通っている。
自由診療なので保険適用はされないが、実感として小学生の時よりきれいな肌になったかも。
私は子どもの頃から体質で肌がボロボロなのだ。
すこぶるキメが粗いし、ニキビとその痕でいっぱいだ。
市販のお菓子も殆ど食べず、枕カバーも毎晩替えて、保険適用の皮膚科にも通った。
それでもタバコ吸ってるオッサンより荒んだ肌で思春期を過ごした。
いやー、キツかったっす。押忍。
で、あんまり懐に余裕がない私が美容皮膚科に通えているのは実家に出戻ったからである。
無理オブTHE無理No.1だった地元、しかも実家に戻ってきちゃってなんだかな…と思った年始であったが、おかげさまで自己破産もせずブルシット借金も返済の目処が立った。
実家に戻ってきてドラマも見始めた。TBS系金曜ドラマ「俺の家の話」。
この記事を書くちょっと前、ドラマ内で荒川良々(敬称略)がアップになったシーンでのこと。
私は良々の頭髪に白髪を見つけた。
その瞬間思ったのだ。「あ、私も歳を取ったな。」
自分なりに良いことと悪いことになんとか折り合いをつけて、よくわからないけど結構生きちゃった。
ついこの前まで、ゴール寸前で崖に向かってハンドルを切ったり、魚肉ソーセージを首に巻きつけてピラニアの河に飛び込むような日々を送っていたのにね。
ふと自分の過ごした歳月を振り返られるほど、生活が落ち着いてしまいました。
これからもドラマは楽しみだし、各種ショウビズに推しがいるし、スマホのゲームも面白い。もうちょい暖かくなった時期にはライブも新譜もみんながリリースラッシュみたいでわくわくする。
令和はやさしい気持ちで歳を取れそうじゃないか。
私は私を好きになりたいので、noteなんぞを書いちゃうのです♡