charinorenai

タロット占い師。近畿大学通信教育部で図書館司書コース修了。ここはまるで私の部屋。

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小説「金龍のオムライス」

私はテーブルいっぱいにごちゃごちゃと料理を広げて、食器をべたべた汚しながらやんちゃに散らかった食事をして、時間をかけてそれらを洗って片付けて元に戻すことが好きだ。嫌なことがあったらわざと食べ過ぎて、指を突っ込んでトイレで吐く。  しかし、来客、ことさら好きな男、がいると、これがなかなか出来ないので弱る。せっかくの休日なのに、だ。そんな時は食べ吐きのすべてを諦める。私は適当に髪を結んで、さっさと顔を洗った。無いよりマシな眉毛を適当に描いた他はろくに化粧もせず、部屋着のピーチ色の

¥100
    • エッセイ「荒川良々の白髪」

      ここ最近はいわゆる「肌管理」のために、美容皮膚科へほぼ毎週通っている。 自由診療なので保険適用はされないが、実感として小学生の時よりきれいな肌になったかも。 私は子どもの頃から体質で肌がボロボロなのだ。 すこぶるキメが粗いし、ニキビとその痕でいっぱいだ。 市販のお菓子も殆ど食べず、枕カバーも毎晩替えて、保険適用の皮膚科にも通った。 それでもタバコ吸ってるオッサンより荒んだ肌で思春期を過ごした。 いやー、キツかったっす。押忍。 で、あんまり懐に余裕がない私が美容皮膚科に通えて

      • くたばれルッキズム

         身長167cm、体重70kgの女がカラコンをはめてミニスカートとルーズソックスを履いて、モデルを自称し自撮りをしている。 文だけ見たらギョッとする人もいるだろうが、これが私=キューティーファニーだよ~。  キューティーファニーは私そのもの、かつ、自己肯定感UP&アンチルッキズム活動なのです。 ルッキズムとは何か 私はルッキズムが超嫌い。ここでルッキズムの定義を確認するね。以下Wikipedia引用。 さらに文章はこう続く おわりに上記文章はこのようにとじられる。 確

        • お知らせ「有料小説を書いたよ」

          私、冗談抜きで計算能力が欠落していて、マジのガチで中学生まで掛け算の7の段が言えなかった。 何もふざけてないのに、数学の授業で話されていることが1mmもわからなくて数学超嫌いになって保健室に潜んでおりました。 成績は10段階評価で、英語10の数学3。(本当は2で赤点、留年確定だったのに職員室で泣きわめいて上げてもらった) 補修教室に行くとDQNしかおらず「は?なんでコイツがここにいんの?」「コイツが教えるの??」という 表情をされたが、彼らは私を受け入れてくれた。最終的にD

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        小説「金龍のオムライス」

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          エッセイ「モト冬樹の泣き顔」

          中学三年生の頃である。 卒業写真の個人撮影の日に、クラスメイトの不良っぽい男子生徒がいざカメラマンを前にしてもくすりとも笑わない。「お願い!ちょっとだけでいいから口角を(><;)」とカメラマンが指示したり、彼の友達も当時の流行りのギャクや変顔をしたり笑かそうとしていたが、頑なに笑わないように耐えていた。 私もその笑かしに参加したくなり、不意の隙にボソっと「モト冬樹の泣き顔…」と言ったら、なんと彼は笑ったのだ。破顔キターーーーーー。 私も嬉しかった。他者が自分の行いで笑ってくれ

          エッセイ「モト冬樹の泣き顔」

          エッセイ「俺ショムニ」

          さっきいきなり10歳くらいまでの記憶が湖の底から浮いてきた。 しかも尋常じゃない量が。せっかくなので箇条書きしてみます。 【保育園】・信者じゃないけれどキリスト教系の保育園 ・おゆうぎ会は無く、クリスマス会はガチの降誕劇 ・一番人気の役は『ベツレヘムの星』 ・立候補するも『星役』のオーディションに落ちる ・理由は一筆書きの☆が描けなかったから ・洗礼を受けた子だけがパンとぶどうジュースを礼拝の度に食べているのを見て羨望から猛烈な怒りを抱く ・将来の夢はミニトマト ・ませたお

          エッセイ「俺ショムニ」

          エッセイ「あっ、見つけちゃったゾ…♡」

          言わずもがなコロナ禍である。 日常に不自由が増えていけ好かないが、時間にだけは余裕ができた。 そして部屋にこもっているからインターネットに費やす時間も当然増した。 そこで数年ぶりに、いわゆる「音楽を掘る」機会を得た。 私は既知のものに繰り返し触れる方が好きだが、そんな私が「あっ、見つけちゃったゾ…♡」と、ときめいたもの&一緒に掘れた思い出をいくつか。 ①エモすぎ-Phoebe Bridgers-現在こそ『エモい』という言葉は頻繁に会話で使われるようになったが、多分10年前

          エッセイ「あっ、見つけちゃったゾ…♡」

          エッセイ「びっくりしている」

          およそ2年間私は壊れていた「壊れる」という経験から学んだことは何もない。ひたすら超面倒だった。 白昼堂々コソ泥と警官が走り、公園は駐輪場兼ストロング系缶チューハイのゴミ箱。 産地不明の食材が激安価格で売られるスーパーが賑わい、真夜中に立ちんぼが手招きをしている。 そんなゲットーの片隅のアパートで私はひとり壊れていた。 とある日は、死に場所探しの旅に出た。 一日中うつろに雑木林や河原をさまよい、3駅分くらい無駄に歩いた。 しっくりくる場所が無くて諦めて帰って大泣き。ダセぇ。

          エッセイ「びっくりしている」