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充足と厭世の間で

自分には死に損なった経験が数回あります。
朝は140字きっかりで言い切ろうとしたがために、何だか厭世観が漂ってしまいました。

本当は思う所がいろいろありまして。
実際には「何かに生かされている」とずっと思っていました。ただ、そう強く思い過ぎたようにも感じます。「だから自分は特別なんだ」と。

本当のところ、ある時期そう思わないとやっていられない、生きていられなかったのです。

先に逝ってしまった人たちが皆、自分よりずっと尊い人たちに思えていた。
だから自分ばかりがおめおめと生き残っていることが、赦せない時期がありました。

逝ってしまったのが自分の娘であったり、自転車を教えてくれた恩人だったりするのですが、それぞれへの想いは割愛します。

それより自分の不甲斐なさばかりに目が行っていたのです。


アルコールに逃げていた日々

いちばんの負い目はアルコールに逃げていたことでしょう。自分の現状を打破しようとしても、そのたびに別の試練に阻まれ、またお酒を煽る。そんなことを2人目の恩人が亡くなるまで続けていました。

そして何故ダメな自分が生き残っているのか
→「何かに生かされている」
→「逝った人の分も厚く生きなければ」

と思考を廻らすことで自己嫌悪から逃れようと必死でした。

そうして「生きる意味」を自分の都合のいい様に婉曲解釈したまま、去年失業するまでの人生を突っ走ってきたようです。

実は最初にアルコールに溺れたのが娘誕生の頃だったため、ひょっとするとアルコールが娘の死の遠因になっていたかもしれないのです。

(本当は早い段階で専門治療などの手を打つべきだったのですが、何故か「働き続けること」にこだわり仕事を中断したくなくて、問題の解決を遅らせてしまいました)

アルコールを絶ってからは、文字通り「厚く」生きるべく何事も効率化・時短しようと躍起になりました。趣味の自転車では大きな成果を生みましたが、介護の仕事では「以前より優しく無くなった」とも言われていたようです。


波乱万丈=苦労なのか?

私が死にかかった経験は、ざっと数えて4回ほどでしょうか。

2011年 峠の下りでコースアウト、雑木林へダイブ
2013年 自転車で熱中症に遭う
2016年 パートナーとの口論がもとで精神薬と酒を併せ飲む
2017年 自転車で路面のギャップにはまり落車、頭部損傷

あとからもっと思い出すかもしれませんが(苦笑)

これだけあって何故か生きている訳なので「何かに生かされている、だから自分は特別」と勘違いするのも無理はないかもしれません。

加えて懺悔すると「これだけ苦労したのだからそろそろ報われるはず、人生開けるはず」という根拠のない自負もありました。

たまに同窓会で旧友に会うと私がいちばん波乱万丈だと言われます。だから余計に人より「厚く生きている」と思い込み、人一倍苦労を背負ってきたと勘違いしていたように思います。

でも人より多少振れ幅が大きいというだけで、人生に紆余曲折あるのは当たり前。自分だけが特別なんかじゃない。
それに人生開ける(拓ける)のは自分がアクションを起こしてこそ。

「『何かに生かされている』などと恩着せがましいことは言わない。言って開ける人生じゃない。」と朝言ったのは、そういう意味です。

あと、「振れ幅」や変化を恐れていても何もできない。
たしかにうまく行った時の高揚感とダメだった時の失望感、それを振れ幅と呼ぶならそれも怖い。

けれど、ダメな時は原因と失望とをしっかり受け止めるだけのこと。そうしないと常に次の一歩を踏み出し続けられない。
そこを理解していないと、また他責的になったり何かに依存したりする羽目になってしまうでしょう。

お酒を辞めて以前より優しく無くなったのは何故か。失業したのは何故か。
その前に、子どもがいながらお酒を飲んでしまったのは何故か。
ちゃんと落とし前を付けるべき時につけておかないと、遡るのはますます難しくなります。

但し手を打つのが遅くなったとしても、それでお仕舞いではありません。早かれ遅かれ落とし前を付けることにし、兎に角生きていくしかないのです。

生きる意味、進歩って?

そもそも人の死や生に意味付けをすること自体、複雑怪奇で諸行無常の人生に絶対的正解を見出そうとする行為だったのでは。これこそ意味のないことに思えてきました。

Webライターで参考にした文献に「人生とはキャンバスに絵を描き続けるようなもの、だから生きる意味は最期の時まで解らない」とあったのを思い出しました(仰った方のお名前を失念してしまいましたが)。


…あまりに暑くて脳内がお盆モードです(笑)
もしかするとWebライター業で根詰めすぎて、息抜きが出来ていないのかもしれません。

(途中文体が80代になったところで「あぁ疲れてるな」と思いましたww)

今年はお盆にちゃんとお墓参りできるのだろうか。それくらいの息抜きはできるよう仕事もコントロールしたいものです。あとコロナが落ち着いていてほしい。

…しかし、書いてる文章の熱量が中学・高校時代の読書感想文と変わらないって、いいことなのか悪いことなのか(笑)




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