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とうもろこしコンプレックスを克服した話

そのままのとうもろこしを食べるのが嫌いだった。

食べ終わった後、とうもろこしの薄皮が残っていてボサボサになる。
きれいに食べられないから本当に恥ずかしかった。

とうもろこしの味は好きなのに、汚い残骸を人に見られたくなくて学校の給食で出てきたときは他の人にあげていた。

「なんでみんなキレイに食べれるんだろう?」と不思議だった。

みんな出来るのに、私には出来ない。

誰かにバカにされたわけではないけど、みんなと違っている、そんな自分が嫌だった。
とうもろこしコンプレックス。

もちろん大人になってからは、とうもろこしをそのまま食べることはなくなった。

しかし最近、不意に姉が「とうもろこしの食べ方」を教えてくれた。 

①前歯を実と実の間に入れる
②前歯だけを使い、根本からとうもろこしを奥に回しながらかじり取る

実際に教わった方法でとうもろこしを食べてみると…

なんてキレイなの?!

とうもろこし革命。

長年、食べたくても食べられなかったとうもろこし。でも、今なら食べられる。

私も、みんなみたいに、キレイに食べれるんだ!!!

今なら躊躇なく、自信をもってかぶりつける。ラスカルの如く食べ続ける。

とうもろこし一本を無心でかじり、
その後、美しい残骸を眺める時間が好きだ。

とうもろこしコンプレックス
克服成功。




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