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♯01 「12人の優しい日本人を読む会」にありがとう のnote


 こんにちは、はじめまして。チャパタイです。
 先日より、オンライン演劇に拍手と感謝を伝えよう、という有志の会が立ち上がり、Podcastを始めました。いえ、実際に立ち上げたのは私ではなく、司会進行を務める敏腕・迅速・したたかの権化のコマジメさんが、観劇以外でくのぼうな私を見るに見かねて「やってみよう」と発案してくれました。さらに盟友ダーマツさんのエッセンスも加わり、着々と世界に公開されています。順調。

 振り返れば、なんだかよくわからないまま、よくわからない半年やそこらが過ぎました。半年やそこらという時間は、「ひとまず」でやり過ごすには長すぎると思うんですよね。とりあえずの毎日か、納得した毎日なのか。つなぎの代用品なのか、そうではないのか。そういう過渡期の当事者です、私たちは。望む望まざるに関係なく、以降の世界へと全てが変わったのに、それでもまだモタモタイジイジクサクサし、もうどこにもない以前の世界に未だにすがりつこうとしている。不時着した令嬢や、ドーナツで治療する医師や、もしかしなくても入れ替わっているあの子たちの戸惑いや帰路への強い想いに、今なら少しは寄り添えるかもしれません。

 そんな中、オンライン演劇は様々なカタチで様々な「完成品」を提示してくれました。とりあえずの代用品が蔓延し、とりあえずの味に舌も慣れてしまう毎日ですが、演劇はこんな最中でも脱皮と独自の進化を繰り返し、ちっともとりあえずじゃない至高のひと皿をかましてくれています。

 で、私に最初にかましてくれたのが、「12人の優しい日本人を読む会」。言葉と表情だけで歯車を回し続ける役者たち、キャラクターの平均化を増長するZOOM、このソリッドな組み合わせにより、普遍的な脚本がいきいきと脈打ちました。何かをZOOMに置き換えるのではなく、ZOOMの舞台上で作り上げられた完成品。この事実を5月6日時点で突き付けたインパクトはものすごくて。しかもこう言っちゃなんですが、先陣きったのがザ・ベテランのザ・役者の方たちというのも、30年前の脚本が再び息づいたことも、とても意味があるように思います。

 2011年のときもそうなのですが、図らずもハイスタが再結成したり、シルヴィ・ギエムが急遽来日したりと、「恐ろしいことがきっかけであり得なかったはずのことが起きた」というケースがあるのですが、私はまさかほぼオリジナルメンバーの「12人の優しい日本人」が見れる日が来ると思っていませんでした。これはラッキーなどではなくて、そういうこと、なんだと思います。兄弟喧嘩が一時休戦するらしいとか、ベランダではまぐり焼いたら3人スタジオ入りしたとか、今後も何か、そういうことがあるかもしれません。そういうことです。

 スマートリンクも作ってみました。世界とつながる~すごい~。

 この「スキアリ」企画が進み始めて、何を話そうか考えたとき、まず最初に「12人の優しい日本人を読む会」を話したいと思いました。そのことを相談する前に迅速コマジメさんから台本が届き、#01がこの演目だったとき、なんだかいろんなことがうまくいく予感がしました。そういうことです。

 こんな感じで細々と、noteは収録でこぼれてしまったことや、おそらく主に反省と、麻痺した今を記録するつもりでやってみようかなと思っています。

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