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#02 劇団ノーミーツ「門外不出モラトリアム」にありがとう のnote

 今回は盟友・ダーマツさんの初ゲスト回です。先の展開をお話しすると、この後彼女は7~8割の頻度で出てくるので、ゲスト以上の存在感で迫ってきます。

 彼女の2,000個くらいある長所のひとつに“率直”があります。この回でも「私とか(ストーリーに)全然ついてけてないんだけど」とサラッと言ってのけます。その他も日頃から「わからない」「難しい」「どっちでもいい」「聞いてなかった」「早く私の出演回を編集して」「Youtuberに『すっぴんですか?』って聞いてるやつバカなの?すっぴんなわけねえじゃん」などと、非常に素直。悲しいかな、歳を経るごとにカッコつけたり知らないと言えなかったり、わかりもしないチーズの味に頷いたりしてしまうもので、そういう私自身をちっぽけに思うことも多いのですが、だからこそこういった率直な友人を大切にしていきたいものです。

 劇団ノーミーツの良さも両手に乗りきらないほどありますが、何よりそのしなやかさに驚かされます。Podcast内でも話題になったのはこれですね。

 「ZOOM?何それおいしいの?」みたいな頃に、ZOOMを乗りこなそうとするとんでもないポジティブの民が突如、現れたわけです。からの「門外不出モラトリアム」。池田良さんと柿食う客の淺場さんしかキャスト知らないし、なんなら制作陣は全く知らないし、で見る予定も特に無かったのですが、まんまとRT割引と「あふれ出す人に言いたくなる気持ち」によって私のタイムラインが称賛で埋め尽くされ、まんまと最終日のチケットを買い、まんまとありがとうを言いたくて仕方なくなっています。

 彼らのオンライン演劇もまた、何か従来の演劇の付け焼き刃の代用品ではないわけです。それどころか、そもそもこのチームもこの芝居も存在してなかったわけで。物理的な距離を飛び越えて出会い、会議し、芝居を作り、ニュースの波を作り、SNSの波に乗り、いいデザインの広告とWEBで日ごろ劇場に興味のない人すら巻き込み、そして徹っっっ底的にZOOMで遊び倒す。マジでポジティブの民。

  のわりに、中身は意外にもシリアスなタイムリープSF。家の中と外とが完全に遮断され、壁の向こうが自分の知っている世界でなくなってしまったあの頃に、「もしこのまま4年続いたら」という仮定はヒヤリとしました。変えたい過去と欲しい未来のためにほぼ永遠の青春を送るメグルに、私たちの浅はかな「なんとかならないかなあ」な無責任な望みまで託してしまう。そしてなお、大学生に限っては劇中の彼ら同様の日常、それがまさに今の現実世界なんですよね。

 続編の「むこうのくに」はZOOM乗りこなし術がさらに進化。あちらの住人はハッピーにメイクされるSnapCameraの斬新な活用法を編み出し、そしてゴリゴリに作りこまれたWEB設計でもって、もはやこれはZOOMであってZOOMではない世界。否、我々はZOOMの何を知っていたのだろう。ZOOMの可能性を信じる者だけが、ZOOMを制すのです。

 あと、ダーマツさんの力説してた休憩と前後のおさらい、これ、長尺のオンラインものにはぜひ導入いただきたいです。制作されている皆さまには、オンライン客の集中力を全く信じず制作いただけますと、何よりです。

 スマートリンクも貼っておきます。スマートリンク作れるこのB.O.Mというサービス、無料で簡単にカッコよく作れるので大変ありがたく使っているのですが、先ほど中の方より

 そうなの!?無料だから私たちみたいな野良Podcastの主たちがこぞって使ってると思ってましたよ。真面目にSNSを使うとこういうやりとりが生まれるものなんですね。驚き。

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