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東欧医学部を去った人たち、大学を乗り換える人たち

私が在学中のブルガリア医学部留学の退学率は約45%でした。
今はもう少し辞める人は減ったのでしょうか?  

日本人で辞めていった人のほとんどが、留学を開始して3ヶ月以内に日本に帰国していきました。理由は様々でしたが、他にやりたいことができたという意見が1番多かった気がします。  

わざわざ海外の、しかも東欧の医学部に留学するって割と大きな決断だと思うのですが、その決断をひっくり返すほどやりたい事って、たった3ヶ月そこらで見つかるものなのかな?

そんな風に在学中は思っていましたが、辞める理由なんてものの言いようで、いざブルガリアに来て生活してみると、6年間の留学生活を維持していくというビジョンが急に描けなくなってしまうのでしょうね。
日本と比べて様々な面で生活水準が下がりますし、日常生活はブルガリア語しか伝わらないので、本当にストレスフルだと思います。

日本では医学部在学中に他の医学部に編入する事は出来ないけれど、ヨーロッパでは割と普通に編入することができます。
退学までは行かなくとも、実際に私の周りでも、その国に馴染めないとか、授業についていけないからとおう理由で、遊牧民のごとく東欧医学部を転々としている方がいました。

いつどういう政策転換で日本でも海外でも働けなくなるか分からない状況を考慮すると、医学部留学生の目標ってストレートに最速卒業する事だと私は考えています。
何年も何年も医学部を乗り換えてまで学生を続けるって、就職するにあたってリスクマシマシのようにしか思えません。

もしこれから留学を考える人がこの記事を見ているのなら、留学する前に1週間くらい現地に滞在して、大学を見学してみたり、授業に参加してみたり、現地の人に接してみることを勧めます。それを何カ国かやってみると良いのではないでしょうか。

私の大学なんか、色々と寛容なので、大学のホームページから学務科に連絡して、講義とか実習とか入学するかどうかの参考にさせてもらいたいから見学させてくれって言ったら、参加くらいさせてくれると思います。


最低限そのくらいはした方がいいと思います。


退学よりも、変に粘って大学を転々として引き際がわからなくなる方がよっぽど辛いと思うから。

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