見出し画像

オーベンから教えてもらった若手医師がやるべき3つの事

午前の仕事のルーチーン(検査、カルテ記載など)を終えると大抵一息つく時間がある。その日も午前の仕事を終えて、早く検査結果出ないかなぁなんて思いながら、カルテの前ぼーっとしていた。そんな私をみかねてか、隣にいたオーベン(研修医や医師を指導する上司)が唐突に口を開いた。

『先生、若手医師がやるべき3つのことって知ってる?』

『(やば、サボってたのばれたか⁉︎)勉強ですか?』

『こういうのってあまり教えてもらわないからねえ。』

オーベンによる若手医師がやるべきこと3つ
① 時間を守る
② 挨拶をする
③ お金を貯める


① 時間を守る
先輩より早くきてカルテを読んで患者の診察をして...って言うのは当然として、実は我々医師が絶対に死守すべき時間がある。

それは...

指示出しの時間!!!

看護師さん達に今日はこの薬をを何時に投与してねとか、こういうケアをしてねっていう指示を出す時間はどこの病院も何時までっていうのが決まっている。

この時間を過ぎることは、看護師さん達の1日の仕事の流れを大幅に変えてしまうこと、つまり万死に値すると言って等しい。(かくゆう私はベテラン看護師さんから電話で怒られたことがある。)

指示だしが遅くなったせいで看護師さん達の申し送りが遅れたり、仕事が増えたりするのだから怒られてもしょうがないやつ。うん。

② 挨拶する
社会人なら挨拶するのは当たり前でしょう。ただ病院内、聞こえているのかいないのか挨拶してもシカトされる事がそれなりにある。ただ、シカトされるから挨拶しない!と反抗してみるとボロクソ言われることになるのでお勧めしません。悲しみをばねにシカトされても耐えられるメンタルを身につけること。最近思うけど、事務さんとか清掃婦さん達の方が挨拶してくれる...というか、医療者より一般社会の常識を持ち合わせていると思っている。

③ お金を貯める
大学病院勤務だった先生とお話しさせていただいた時に、その先生の第2子が産まれた時に、他の医師からこれでもう大学病院に残れないねと言われた、という話を伺ったことがある。
就職したての給料は年齢平均以上だけれど、歳を重ねるごとに会社員の給料との差が縮まっていくんだよねと言う話になったりもする。(もちろん何科によるのでしょうが) それに加え、研究留学する場合は、給料は出ないので貯金を切り崩しながら家族を養わなければいけない。
普段忙しければ使う暇がないけれど、中途半端にQOLがよい場合は気を付けないと、買い物、外食、旅行であっという間に貯金が尽きることになる。

『医師としてやるべきことというよりは、社会人として皆が気持ちよく働くための行動だからね。』

そんなことを呟いてオーベンは去っていった。

仕事が楽しい。明らかに色々なことができるようになって、調子にのってたのを見透かされたのかもしれないな。ひたすら内省した1日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?