100日後におでかけする大学院生【#22】強迫性障害のきっかけを思い出した話
こんばんは。おでかけ志願者のちゃんたです。
今日はどんより天気でした。なんとなく気分もどんよりです☁️
さて突然ですが、みなさんは
「朝起きて一番にすること」って何ですか?
スマホのチェック、カーテンを開ける、歯磨き、水を飲む…こんなところでしょうか。
私の場合は、家族3人分の歯ブラシを均等に整列させることです。これを10年以上続けています。おかしな話ですよね。
これは強迫行為というやつです。
小学6年生の頃からなので、かれこれ11年くらいになります。もう人生の半分を強迫性障害と共に過ごしてきました。
ということで、今回は私の強迫性障害について書きたいと思います。
発症のきっかけ
実は最近まで忘れていました。具体的なきっかけを、どうしても思い出せずにいました。
それほどまでに、強迫行為が生活に強く根付いていて、当たり前のことになっていました。
でも、最近ふと思い出すことができました。
それは、小学6年生の修学旅行の後でした。
泊まった旅館に歯ブラシセットを忘れてしまったのです。
小学校の学年集会で、
「女子で歯ブラシセットを忘れた人がいるみたいですが、誰か心当たりはありませんか?」
と先生が聞きました。
でも、私はみんなの前で名乗り出ることが出来ませんでした。忘れ物をしてきたなんて、真面目キャラだった私は言い出すのが恥ずかしかったのです。
しかし、その歯ブラシセットは幼馴染の親から何人かお揃いで貰ったもので、幼馴染から先生にバレてしまったのです。
先生から個別に呼び出されて、
「歯ブラシセットは(私の名前)の物?」
と聞かれました。特に、怒った様子もありませんでした。
しかし、その時の私は「ちがうとおもいます」と、咄嗟に嘘をついてしまったのです。
とても強い罪悪感に苛まれました。
(どうか自分だとバレませんように。旅館の人が歯ブラシセットを捨てていますように…)
その日の夜、お風呂に入りながら、私は心の中で長い時間そう唱えました。
すると、どうでしょう。
次の日、無事にバレませんでした。
何も起こりませんでした。
そしてこうも思いました。
もしかして、また同じことをすれば、
明日も何も起きないのではないか?
それから毎日、お風呂の中で同じ文言を唱えるようになりました。
当時の私はそれを「しきたり」と自分の中で呼んでいました。
そして、いつの間にか「しきたり」はお風呂の中以外でもどんどん増えていきました。
また、対象も歯ブラシセットのことにとどまらず
家族の安否、模試の結果、中学受験のことなど、どんどん増えていきました。
以下、昔おこなっていた強迫行為です。
本当はもっとたくさんありますが、とても書ききれる量ではありません。それに、忘れてしまった強迫行為もあると思います。
一番ひどかった時期は、ひとつの行為に30分以上かかることもありました。かなりの苦痛でした。
どの強迫行為にも以下のことが共通します。
⚫︎ 決まった順番で、決まった言葉を頭の中で唱えながら行うこと
⚫︎ 上手くいかなければ最初からやり直すこと
⚫︎ 4と9を避けた回数で行うこと
そして、初めは自分のために行っていた強迫行為はいつの間にか自分のためではなく、家族や周りの人に危害が及ばないようにしなければならないという考えのもとで、行っていました。
私は強迫行為をするとき、他人になるべく見つからないようにしていました。しかし、親には気づかれました。そりゃ何十分も引き出しをカタカタしているんですからね。
「うるさい!」と親に怒鳴られても、
(だって、「しきたり」だから仕方ないもん…
どうしようもないもん…)
と隠れて泣くしかありませんでした。
さいごに
ということで、私が強迫性障害になったきっかけは、『小学校の修学旅行で歯ブラシセットを忘れてしまったこと』でした。
え?それだけ?って感じですよね。
私も思い出して本当に拍子抜けしました。
でも当時、小学生だった私にとっては、おそらくとても大きなストレスだったのでしょう。
もしあの時、歯ブラシセットを忘れていなければ、自分は強迫性障害になっていなかったのか?
と考えたりもしますが、そんなことはないと思います。おそらく、他の大きなストレスに襲われたとき、いつかは発症したのだと今は思っています。
まぁその後、自分が強迫性障害だと知るまでに7年ほどかかったり、うつになったり、いろいろありますが…それは次の時に書きたいと思います。
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