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100日後におでかけする大学院生【#36】高学歴がうつに拍車をかける話

こんばんは。おでかけ志願者のちゃんたです。
今日も外はいい天気でしたが、私の脳内では希死念慮が猛威を奮っております☔️

さて、今回は学歴の話を書きたいと思います。
というのも、私は逆学歴コンプレックスというやつを持っているからです。

逆学歴コンプレックス
学歴の良さが劣等感の要因となること、および、その劣等感を指す語。高学歴であるために直面しやすい問題や困難にうちひしがれる傾向を指す。
具体的には「学歴相応の大企業に就職しなければ」「高学歴にふさわしい仕事っぷりを発揮しなければ」といった脅迫的観念が逆学歴コンプレックスの例として挙げられる。

出典:実用日本語表現辞典

大学名を出すのは、検索などの関係で少し憚られますが、「タテカンで有名な」と言えば分かる方もおられるでしょうか。
もしくは「学生寮に機動隊が突入する」大学でもあります。まったく、物騒な大学です。

決して自慢を書きたいわけではありません。
ただ「一般的に高学歴と言われること」が、今の私にとっては非常に苦痛であり、うつの要因のひとつになっていると感じています。

たまたま好きだったものが『勉強』

子供の頃から、私は勉強が嫌いではありませんでした。どちらかというと好きな方でした。

数学はパズルゲーム、社会は暗記ゲームのように楽しんでいました。模試や定期テストも、点数や順位を上げるのが、ゲームのレベル上げみたいで面白いと感じていました。

大学受験では、自分が進みたい分野が決まった時点で「どうせ勉強するなら難しいところへ」と思い、志望校を決めました。
あとは「◯大女子という響きがカッコいい」なんて安直な理由でした。

運良く合格した私は、大学で現実を知ります。
周りがみんな賢い。当然ながらレベルが高い。

授業ではみんな積極的に発言するし、解答するのも早い。議論でも意見がポンポン出てくる。

たまたま勉強が好きだっただけで、とんでもない所に来てしまった、と思いました。

私は擬態するために頑張りました。
他の人は一夜漬けで臨むようなテストも、1週間前からコツコツ勉強したり、多少はサボれる授業も真面目に全出席したり。

入学してから、劣等感を隠すのに精一杯でした。

『普通』になってはいけない

中高大学の入学や卒業など、折々で「君たちは未来のリーダーになる」と期待のこもったスピーチを聞かされ続けた私は、その他大勢になってはいけないという意識を持つようになりました。

そして「使えない高学歴」にならないために、「高学歴のくせに」と言われないために、学歴に見合う人間になるために、頑張らなければならないという考えが、常に頭の中にありました。

周囲からの見る目と期待

高学歴であることは、何より親や親戚が喜んでくれました。周りに言いふらすのを「やめてよ」と言いながら、正直私も誇らしげに感じていました。勉強を頑張った甲斐があったと思いました。

しかし、それと同時にプレッシャーもやってきました。大学を卒業した後も、良い企業に就職しなければならない、それなりの地位を築かなければならない。
何かを成し遂げなければ』というプレッシャーを、私は勝手に感じてしまいました。

高学歴フィルター

高学歴というフィルターは、時としてマイナスに働きます。

病院実習では、指導される方から「専門学校卒の僕なんかが教えても」と謙遜されてしまったり、知っている前提で教えられることもしばしば。
そんなことも分からないの?と、声には出されないまでも、雰囲気で感じてしまう。

周囲の高学歴に対するイメージと、自分の実力が合っていないと感じるたびに、劣等感におそわれ、申し訳ないと感じていました。

一番わるいのは

さて、ここまであたかも『周囲の環境のせい』のように書いてきましたが、それは少し違います。

一番の悪は自分だったのです。なんといっても、自分が自分に一番期待していたのですから

たまたま好きなものが勉強だったというだけで、自分はすごいと思ってしまったのです。

自分はデキる人間なのではないかと勝手に期待して、周りからも期待されていると勝手に思って、勝手に頑張りすぎて、そして勝手にうつになっているわけです。
まったく私は救いようのないバカです。

うつになって集中力も低下して、文字も頭に入らないようになって、真面目で努力家であることのみを取り柄としてきた自分が何もできなくなって、生きる価値を見失ってしまったのです。

結局のところ、一番学歴に縛られていたのは自分だったのかもしれません。
学歴は縛られるものではなく、利用するものなのだと、うつになってから気付きました。

だから、これから私が生きていくためには
『学歴を忘れること』
『バカな自分を認めてあげること』
これが私にとっての認知療法なのかもしれないと今は思っています。

さいごに

今回のお話を読んで、不快な思いをされた方もいるかもしれません。こんな弱くて情けない人間もいるのか、と見逃していただければ幸いです。

ただ、もし同じような苦しみを持っている方がいれば、自分だけではないのだと、知ってもらえれば嬉しいです。


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