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映画レビュー1 Coffeeandcigarettes

Coffeeandcigarettes
(2003年)

ブラックコーヒーとタバコ。渋い大人の代名詞。かっこいい、などという時代はとうに過ぎ去った。
今の高校生くらいでタバコを吸う子はイキリ勘違い野郎が多く、異性からは臭くてダサいと思われる。そして、イキった姿をインスタでライブ配信。それをスクショされて指導になるというオチがつく。
盗んだバイクなんてもってのほか、夜の校舎窓ガラス壊してまわるなんて重大な犯罪なのだ。

80年代に生まれの私は、不良がトップに君臨するヒエラルキーのある中学校に通っていた。喫煙率も90%は越えていたように思う。
誰もが吸っているタバコには憧れず、不良になりたい、そうしないと仲間になれない。だから吸わなきゃと思うダサい層にもなれず。逆張りの行動をしていた中学時代であった。不良にゴマをする優等生には反吐が、もちろん自分勝手な不良には嫌悪感を。(不良に気を遣い、ごまをすらなきゃ生きていけない。そんなクラスでした。高校に入り中学時代のクラスメイトにあったとき、「最低なクラスだったね。不良がくそだった」と言ったあなたは、楽しそうに話をあわせていたじゃないか。なんだかなぁと思ったことを思い出しました。)

さて、一向に映画の話に入らない。というかこの映画は内容なんていうものもないのですが。オムニバス形式のオシャレな白黒映画。コーヒーとタバコが出てくる。そして、大好きなジャックホワイトが出てくる。

レビューとしては何気ない会話が繰り返される、そして終わる映画。

これを観ればわかってるとか、オシャレであるとか。映画にはつきまとうような気がしますが(←偏見)、個人的には社会人になり働き出して疲れていたときに出会った映画です。
『3名様』という映像作品にもどっぷりとハマっていた時期で癒されたかったのかもしれません。
今ならYouTubeで、雨の音や風の音。焚き火の音、それを聴きながら寝たりもしますがこの映画はそういう使い方もいいんじゃないかなと思ったりします。

私は今、ブラックコーヒーが飲める大人になりました。タバコは未だに吸ってはいません。逆張りの思考を抱いたまま大人になってしまった。

いやいや、でも当時から常識を疑うパンクなポスト構造主義を志向していたのかもしれないとそう無理矢理思うことにします。

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