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圧倒的に生産性を上げる思考法

今回は安宅和人さん著「イシューから始めよ」を読みました。本書はMECEやフレームワークよりも大切な本当に価値のある課題の見つけ方に重点を置いて解説をしてくれるロジック本の名著です。

イシュー


生産性とはどれだけのインプットでどれだけのアウトプットを出せたかによって決まる。アウトプットとはビジネスマンであれば、対価をもらえるような意味のある仕事(バリューのある仕事)のことだ。ではバリューのある仕事とは何か?

バリューのある仕事とは、解の質とイシュー度が共に高い仕事のことだ。

解の質:イシューに答えがどこまで正確に出せているか
イシュー度:この問題の答えを出す必要性の高さ

多くの人は解の質がバリューを決めていると思っている。しかし実際はイシューが大切。なぜなら、イシュー度の低い仕事はいくら解の質が高くても顧客から、見た価値はゼロだからだ。そしてイシュー度の高い仕事は2%くらいしかない。つまり生産性を上げるにはイシュー度の高い仕事をしなければならない。

<生産性を上げる思考プロセス>
「イシュー」を見極める。

「イシュー」を理解できるまで細かく砕き、それに基づいてストーリの流れを整理する。

ストーリーを検証するために必要なアウトプットのおイメージを描き、分析を設計する。

ストーリーの骨格を踏まえつつ、段取りよく検証する。

論拠と構造を書きつつ、報告書や論文をまとめる。

このサイクルを素早く繰り返す。

根性に逃げることは「バリューのある仕事」では不要だ。だからバリューのある仕事を見極めずに無駄な仕事を闇雲にやって時間を浪費することはやめよう。

1、「イシュー」を見極める方法

良いイシューには3つの条件がある
①本質的な選択
②深い仮説がある
一般的に信じれられていることを並べて、その中で否定できる、あるいは異なる視点で説明できるものがないかを考える。
③答えを出せる
答えを出せる見込みがない問題は時間の無駄だ

情報収集のコツ
①1次情報に触れる
2次情報は他の人の思想が入っている。
②基本情報をしる
ポーターのファイブフォースを利用すると良い。
③集めすぎない、知りすぎない
知りすぎるとイノベーションができなくなる。

イシューが見つかったら言語化することが大切。言葉に落とし込むことでどれだけ落とし込めているかがわかる。言葉にするときは「主語」と「動詞」を入れること、「WHERE WHAT,,HOW]を意識すること、比較表現を入れることで伝わりやすくなる。

2、解の質を高める方法


1、ストーリーライン
①「イシューを分解すること」
イシューを答えのだせるサイズまで分解すること→MECE(もれなく重なりなく)を意識する。この際、「WHERE・WHAT・HOW」「3C」などのフレームワークを使うと簡単。
②「分解したイシューに基づいてストーリーラインを組み立てること」

ストーリーの流れ
必要な問題意識

鍵となるイシュー、サブイシューの明確化

それぞれのサブイシューの明確化

それらを総合した意味合いの整理

「whyの並び立て」「空ー雨ー傘」のようなロジック構造を意識すると論理的に説明できる。

2、絵コンテ作り
絵コンテでは分析が大切。分析とは比較をすることだ。

①軸の整理
定量分析(以下3つのグラフが基本)
ⅰ.比較
ⅱ.構成
ⅲ.変化
②イメージの具体化
グラフに数字を入れる、グラフの結果最終的に欲しい「意味合い」を分析イメージとして書き入れていく。
③方法の暗示
 分析手法やデーターソースを明らかにする。

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