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和樂web、2020年上半期3つのチャレンジと改善結果の報告書

2019年4月にスタートした和樂web。約1年後の2020年6月は月間130万UUを達成しました🎉 今回は上半期にチャレンジした3つのことと、改善結果を公開します!担当は、和樂webディレクターの鳩です。

このnoteを書きながら「え、こんなにいろんなことやったっけ......?」と、凄まじいスピードと改善の量に、我ながら驚きました。この記事で報告する3つのチャレンジが、Webメディアの運営だけでなく、サービス運営やあらゆるプロモーション戦略の参考になれば嬉しいです。

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1.記事本数を減らした

和樂web(intojapanwaraku.com)では、全国70-80人のライターのみなさんと一緒にリモートで記事を制作しています。2019年まではライターのみなさんに企画を提案していただき、すべての企画を執筆OKとしてきました。

▼以前の企画フロー

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しかし2020年から数字と運営の安定化を図るため企画のフローを見直し、編集会議でOK/NGの判断をしたうえで、月の記事本数を制限。月150本だった記事本数を、現在は120本程度に制限しています(だいたい1週間にOKとなる企画は20-25本前後、足りない分は編集部で記事を執筆)。

▼現在の企画フロー

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これによって編集会議を経て企画ひとつひとつの練りこみ(もっとこうしたらおもしろくなるのでは?の提案)ができるようになり、これまで以上におもしろい記事、質の高い記事の割合を増やすことに成功しました。

しかしメディアとしてプラスの面がある一方、企画NGが出ることによりライターのみなさんを悩ませてしまうことも増えました。そこで、ZOOMでライターのみなさんとスタッフがあれこれ話す雑談場所を、Slackに「企画お助けチャンネル」を設け、気軽に相談できる環境を整備。2020年3月からは新型コロナウイルスの影響で取材関係の企画・図書館資料を使った記事が難しくなり、そういったお悩みにもお応えしました。

ライターの記事執筆フローを整備する際は、相談できる環境の整備もあわせて行うことが大切なポイントかもしれません。

2.Instagramの運用を変えた

2020年2月頃、和樂webのSNSの中で唯一運用の方向に悩んでいたのがInstagramでした。

というのもTwitterは編集長セバスチャン高木をはじめスタッフ個々のアウトプットとコミュニケーション、Facebookは集客ツール、noteは運営ナレッジの公開...と役割をハッキリ分けていたのですが、Instagramだけその立ち位置がぼんやりとしていたのです。

ぼんやり、といいつつもこれまでの運用は、雑誌「和樂」の美しい写真を使った世界観の形成、多言語による海外への情報発信に重きを置いてきました。結果として、フォロワーは1.9万まで成長。悪くない数字です。

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しかし、日本文化の美しさを伝えることだけが和樂webの使命かといわれるとそうではない。多様性を伝えたり、日本文化の入り口を広げるこそ最大の使命である。それを再確認したところで、2020年3月以下のような変更を決定しました。

画像:
(Before)雑誌の美しい写真
(After)  Web記事やパブリックドメインの浮世絵
投稿形式:
(Before)写真1枚+日本語・英語・中国語・韓国語のメッセージ
(After) 文字入り写真(複数枚)+日本語
頻度:
(Before)週に1,2投稿
(After)毎日1投稿
ストーリー:
(Before)基本、投稿なし
(After)毎日1投稿

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多様性を伝えることに重きをおき、投稿画像のバリエーションを増やしました。まずは日本のファンを増やすことを狙い、継続した投稿と和樂の印象を定義づけるため投稿フォーマットも見直し。結果、1.9万だったフォロワーは2020年6月末で2.3万を超えました。

3.音声コンテンツを始めた

音声コンテンツをはじめた経緯に関しては過去のnoteにも書きましたが、2020年5月から音声コンテンツの配信を開始しました。

和樂webをはじめた2019年4月時点では、音声コンテンツの着手は予定になく、ある意味いちばん斬新で画期的な試みだと感じています。現在は3つのプラットフォームで音声コンテンツを配信していて、最も注力しているのはaudiobook(popIn)での「日本文化はロックだぜ!ベイベ」の配信です。またそのほかにAnchorを使ったポッドキャストの配信、そしてZOOMを使ったリアルタイムな「オンラインスナック」を定期的に行なっています。(体裁や役割、目的は以下のとおり)

audiobook→月に2回程度/1回30分/編集長+サッチーの対談/
                  目的:教養を入り口とした新たなユーザー層の獲得
Anchor→月に8回程度/1回10-20分/編集長+スタッフローテ
              目的:ゆるい雑談を入り口とした編集部ファンの獲得、検索強化
ZOOM→月に4回程度/1回2時間/編集長+鳩(たまにゲスト)
             目的:コアファンとのコミュニケーション

いずれも数字としてはまだまだ小さいのですが、他のメディアにない活動として、下半期も強化していく予定です。

で、2020年下半期は?

現在はintojapanwaraku.comが数字的にも運営的にも非常に安定しているため、運営スタッフで新たなチャレンジをどんどんできる状態になってきました!例えば、音声コンテンツのように、新しい情報発信の手法に着手するような予感がします。また、上半期のチャレンジによって6月に入り広告案件が続々きているため、年末にはそれがさらに増える気も。

直近で言うと、秋頃にはintojapanwaraku.comをリニューアルする予定です!あまりにも進化のスピードが早くて、メディアの体裁がおいついていないような気がしていたので、これでやっと外見とアクションがあってくるかな?と思っています。

きっと2020年の終わりの頃にはこのポートフォリオも内容がますます増えて、自分たちでも想像できないような世界でぴーちくぱーちく活動しているかもしれません。


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