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女のメイクをやめてみた。の話。


必須メイク(?)をやめてみた。

私は感覚過敏が多少あるので、そもそもあまり化粧が、というより肌に何かをつけるのが得意ではありません。楽しんでメイクをするときもあるけれど、しなければならないメイク、は基本的に苦行でしかない。

本当に苦行の多い人生だな……。

ということで、やめてみました。
現在は接客業などではなく内勤で、社内もそんなに厳しい方ではないので、徐々に減らして、最近は薄メイク、よりもしてないくらいです。

良いことがありました。
別に化粧をやめたからといって、劇的に肌が良くなったりはしません。
しかし、極限までやらないとなると、本当の意味で、自分が整えたいと思う“身嗜み”程度だけをやれるということで。

なぜ女性はメイクが必須(?)で、男性はノーメイクでOKなんだ?という世間のビッグな疑問があるはずなんですが、私は今の意識になってから、自分が女性だからさせられている、という理不尽な強制項目を、拒否できるようになったわけです。

これただの意識の差ではあるんですが、だいぶ気持ちがよくて…。

私が今、仕事に行くのにしているのは、女性だから身だしなみを整えるのうちに化粧がある、だからしている、というものではなく、社会人または会社員として、人に不快感を与えずまた心配をかけない顔色を作ること、これだけです。

個人的には、多少美意識のある男性社会人、と同じかその少し上、くらいの感覚でやっています。

これがだいぶ、良い…。
社会から強制的に課されるのでなく、自分が自分に課す最低限、が今これになり、とりあえず心が楽です。ストレスフリー。

女性は、基本的に、無意識レベルでも当たり前にいつも差別を受けている…。(得もあるかもしれないが)(それは別の話題なので割愛)

で、そうなると、顔色を良くするためだけに、社会人として程々に溌剌と健康であるために、何が足りないのかどこを直すべきかがよくわかりまして、これを把握した上で、どこまでの完璧な社会人を目指したいのかで、メイクの工程が変わるなと。
だから、別に最低限できていればそれで良い。
より強いビジネスパーソンなり女なりを目指すのであれば、足していけばよい。

例えば私なら、
・とりあえずスキンケアはやります。
・そして、日焼け止めを塗ります。(最低限おわり)
・肌の色が黒く、くすみやすいので、酷い場合には、下地クリームかカラーコントロールをします。
・やる気があったら、ファンデーションかパウダーを足します。(やらないことが多い)
・眉毛が整ってなければ、毛量調節と、描き足しを行います。

もう最近はほぼこれで終わっています!(マスクなのでリップもあまりしないことが多い)
以前の、薄メイクはしなきゃなー、の時代には、これに、アイシャドウとアイラインもあります。チークとマスカラもあった。

だいぶ楽さがちがう。
マナーとしてだけならば、ここまででもいいんだ。

ただ、実際多くの女性が、ここまで削らず結局ある程度ちゃんとメイクを完成させるのは、その方が自分が好きだから、かなと思う。

正直自分も削ってみて思うのは、私はまぶたが二重ではなくそして重たく分厚めで、睫毛もあまりないので、目元がはっきりしねえな、と思って、だからちゃんとしなきゃなってときは、やっぱりアイラインは引いた方がいいなと思う。
なんならプチ整形をして、まつエクでもやればいいかと思うし、それをしないなら代わりにメイクという手段で解決しとくか、など。

その顔になりたいかどうか。やらなきゃならんからではなくてね。

で、私はズボラなので、別にそこまでちゃんとしなくてもいっか!ということが多いので、削れた。ラッキー。

だからメイクしているのは、女性だからではなくて自分がそうありたいからなんだよ。
そして、きちんとメイクをする側の女性が、それをしない女性に対して、押し付けてはいけない。

女性はちゃんとメイクしているのが当たり前、という社会が終われば、ほんとうに最低限で生きている人が、なんかツライ…という思いをすることが少なくなるかな、って小さく期待します。

でも毎日、やりたくないのにやるよりは、本当にただ「身だしなみ」を整えるだけになって、体調や気分によって、もうちょっとレベルを上げるか、でメイクする、これを選べる。絶対だったのが、選択肢になった。これになってからとても気持ちがすっきりしていて、これまで私は、女性だからとやりたくないことをしていたんだな、と気がつきました。

ノンバイナリーという自認をしてから、私は私の解像度がどんどん上がって、ありがたいです。
宇多田ヒカルを一生聴きます。


お出かけメイクはもちろんこれからも楽しくつづけます!


これからもストレスフリーな人生をめざして…。

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