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仕事にきちんと向き合ったきっかけは負のエネルギーだった

私が今の仕事に就いたのは、家の事情でした。

3人兄弟の長女である私は、高2までは心理学を学ぶ大学に進学しようとぼんやりと考えていました。

でも、弟も妹もきっと進学するから、家計厳しいだろうなぁ。
じゃあ仕事してからでも、大学は行けるから就職しよう。

そう思ったのが始まりでした。

それから公務員を目指したのは高校3年の春。

就職氷河期でしたが、見事地元の役場に就職が決まりました。

何事も一生懸命に仕事をしてはいましたが、与えられたことをこなすことが精一杯で、まだまだそれが「地域に役に立つ仕事」とはあまりイメージできていませんでした。

自分の存在感を示したかった

そんな仕事に火が付いたのは「結婚」がきっかけでした。

私の夫も同じ職場。

当時うちの役場では職場結婚する人が多く、結婚したらやめていく女性や「○○さんの奥さん」とか「夫婦して役場(二人して税金で食べてるという意味で嫌味的な表現)」という言われ方がとっても嫌でした。

20年前は、仕事のメインは男性で、女性は補助的な役割と思われていたのでしょうか。

それとも当時は結婚したら女性は家庭に入るという雰囲気がまだ残っていたのでしょうか。

どれにしたってそんな言われ方、めちゃくちゃ悔しい。
自分はちゃんと地域に必要とされる職員になりたいと思ったのです。
「○○さんの奥さん」じゃなくちゃんと名前で呼んでほしいと。

そんな悔しい負のエネルギーが、自分の存在感を意識するきっかけになり、仕事としてしっかりと「役場の職員」を意識した瞬間でした。

だから、ちゃんと地域を理解し、地域の人を知るために、仕事以外でも積極的に関わりを続けました。

負のエネルギーが火をつける

この仕事をしてきて20数年、ピンチの時や、悔しい時、そんな時が自分のターニングポイントになっていました。

その負のエネルギーが、自分を成長させるエネルギーとなっていたのです。

そのエネルギーを爆発させて、なにかを成し遂げたときの達成感を知ってしまった、というのが正しいのかもしれません。

みなさんはいかがでしょうか。

人生にはかならず現れる壁。

これをどう乗り越えるのかで、たくさんの道に分かれます。

私の場合は、負のエネルギーをプラスに変えて乗り越えてきました。

逆に言うと、この負のエネルギーがないと自分は成長できないのかもしれませんね。

さて、冒頭の「大学進学」という道。
実はまだ諦めてはいません。
三人の息子が一人前になってからでも、チャレンジしてみたいと思います。

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