183番「橋を陽気にルンルン気分で歩いてきたら熱中症になった」(午前晴れ)

 ガチャ

奈子「お、おはよぉーー」

 バタリ

アカリ「あ、おはようござい・・・って、倒れてるーーーっ!? え、え、どうしたんですか」

 奈子さんが玄関先でうつ伏せになっている。私は奈子さんを抱きおこす。

奈子「う。み、水。私はもうだめ。あとのことは息子たちに任せ・・・」

 奈子さんの腕が地面におちる

アカリ「奈子さぁぁぁーーーーん!」

 私は奈子さんの最期を見送・・・

もこ「もぉ。何してるんですか。はいポカリ」

奈子「ありがと」

アカリ「え、え!? 奈子さん生きてる!?」

奈子「か、勝手に殺さないで。ちょっと外が暑かったから、フラッとしただけよ」

アカリ「もぉ心配したんですからね」

奈子「大丈夫大丈夫。本当にアカリは良い子ねぇ」

アカリ「奈子さんこれは?」

奈子「あぁ、それ、大事なものだから、運んでおいて。私の影の分身よ」

もこ「影の分身というコスプレ衣装ですね。わかりました」

 コスプレ衣装が想像を超えるほどの量を有しており、フェリシーまで運ぶのに疲れてしまったらしい。奈子さんのコスプレへの熱意はすごいものである。

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