117番「ポイントカード墓場」

栞「フェリシーには墓場と言われる場所があるのよ。後輩ちゃん」

アカリ「あの、私にはアカリって名前が。えと、は、墓場ですか?」

栞「そうよ。その墓場から帰ってきたモノはいない」

アカリ「え、えーっと?」

もこ「栞さん、また後輩ちゃんが困ってますよー」

栞「いや、反応が楽しくってつい♪」

もこ「(困り顔)」

アカリ「も、もこさーん。は、墓場って、、もしかして、卒業したメイドさんて冥土の世界に・・・」

 私は想像しただけで震えた

もこ「いやいや、違う違う違う。もー栞さんおどかさないであげてくださいよ。えっとね、うちのお店にはポイントカードがあるでしょ?」

アカリ「? はい、ありましね。ポイントカード。それがどうしたんですか」

もこ「こっち来て」

アカリ「?」

もこ「はい、これ」

アカリ「???この空き箱がなんですか」

もこ「これが墓場なの」

栞「そう。この箱を空けた最初の人から順に冥土のあの世に・・・」

アカリ「ヒェ」

もこ「だーかーら、違いますって。もぉ後輩ちゃんもそんなに怖がらないでー! この箱の中にポイントカードを貯めておくの。お客さんから預かったポイントカードをこの中に貯めておいて、あとでコメントを書くの」

栞「この中にいったカードは戻ってくることは」

もこ「ポイントカードってお預かりした当日にコメントを書いた方が良いでしょ? そのための一時保管場所なの」

栞「カードはアンデッドとして蘇え」

アカリ「ヒエェ」

もこ「だから、ちっがーーーう!栞さん、後輩ちゃんで遊ばないでくださいーーーー!」

栞「えーだってーー」

もこ「だってじゃないですよーー」

アカリ「」

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