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6.16 アメーバは愛した時に人であり

 さまざまな人と関わる。お客さん。仕事を始めたての後輩。この道40年の女将さん。人に会えばそれだけの数自分の振る舞いが生まれて、面白いでもなく不思議だった。点は変容する。私がずっと担当しているお客さんと仲良くなったよと上司が言うので、私は別に仲良くないのに…とへこんだ。どんな自分でその人に接していたんだろうか。
 考えすぎることなく、言い淀むことなく自身を誇っていたい。ならば自身とは何か。自分が「自分ですねえ」と認めているわれに他ならないわけで、やはり気の持ちようだなと思ったのでした。アメーバ状のわれでいることは、もう止められまい。その中で自分を自分たらしめるのは何かを愛した瞬間だと思った。


木を登るみたいなことで覚えたらもう2度と元に戻れない

じたばたとしている奴がじたばたを伝染させて始まる宴

虹のする空を見ろって腕を噛む唐変木なこの草原に

愛しては恐れるように換気する幼い頃からの癖なのね

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