4.10 sun 川の上に立っている

 とにかくたくさん動いている。意識の置き場が飛石のようにあって、把握できない。どこかに着地したとたん全容は見えなくなるし、俯瞰する位置から一つの石へ飛び降りることにもエネルギーが必要だ。日々の道。その点は繋がっているようでどこか離れている。長い目で見れば自分は一つの川の中にいるけど、息をする肉体からは今自分のいる石しか見えない。次から次へとしゃかりきに飛び回ってぐるぐる回っている。
 そんなことを考えた。向き合うことが多すぎませんか。日々。食事と洗い物と洗濯とお風呂と歯磨きだけで済むわけがない。自分には常に意識があるからだ。家事の最中ドラマを流すみたいに、意識とあれこれが並行してできたらいいんだけど。何か考えると手が止まってしまう。今、たくさんの洗い物と洗濯物の前で立ち往生しています。生活難し〜!

流れたら雪が溶けたの ふうわりと味噌をときゆく15度の朝
せせらぎに眠る 3月は果てなく手を握り合った帰り道から

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