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4.11 sun 風呂に浸かった日の日記。趣味と安らぎは別物か?

 浴槽にお湯を張った。いくらお菓子を食べても、サイダーを飲んでも(最近冷蔵庫に常備している)気持ちがすっきりしなかったのだ。妙に行動力がみなぎっていたので、えいくそと埃をかぶった浴槽を洗い、文字通り入浴した。携帯は持ち込まない。無音の時間を久しぶりに味わった気がする。気が付いたら1時間近く風呂に入っていて、おお、とちょっと喜んだ。

 携帯があれば仕事ができてしまう。もちろん現場仕事やデスクワークはできないけど、考えごとなら無限にできる。資料も、簡単な画像いじりも携帯ひとつでできるわけで、最近は家でも常に仕事のことを考えていた。
 緊急の必要に迫られてというわけではない。やれと言われたわけでもなく、自然と考えてしまうのだ。携帯のそこかしこに仕事のきっかけがあるから、それを手放してお風呂に入るみたいな時間が必要なのかもしれない。何のためにかは分からないけど。
 「マインドフルネスやりなよ〜」と勧める上司に怪訝な顔を向けてきたけど、風呂、それもマインドフルネスなのか。ぐう。

 ゆっくりできてる?ちゃんと休んでる?充実してる?そういった言葉をかけられると、それってどういう意味だ?と首をかしげてしまう。文字通りなんだろうけど、身と心を休めるのは具体的にどういうことか、いまいちピンとこない。
「好きなことやるとかさ」「好きなことですか」動くのがとにかくおっくうで、楽器を触るより本を読むより、仕事のことを考える方が楽だ。そう思っているところはある。趣味はあれど、「ここから力を付けなければ」と思うから、徹底的な娯楽にはならないんだろうか。漫才を見ても「仕事の参考になるなあ」と思う。そういうこととは離れた魂の回遊が必要なのかな。みなさんにはありますか?そういうツールが。
 学生時代、バイトの帰り道で「今日こんなことがあったんですよぉ」と後輩に聞かせてもらって、それにとても安らいでいた。そんなことを思い出した。

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