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4.12 thu 外気と素足

 寒い、ではなく、涼しいと感じられる夜。部屋の窓を開けて過ごす。本当の匂いなのかはわからないけど、外気の香りが胸をくすぐるようだ。この匂い、本当に匂っているのかどうか、10年近くずっと疑問である。
 寝巻きを長ズボンから短パンへと替えた。徐々に衣替えが進行している。裸族というわけではないが、できるだけ素足で過ごしたい。裸足にモロ足。その方が風や布の肌触りを感じられるからである。分厚い布団の中で丸出しの脚をスリスリするのが大好きだ。
 涼しいなあと感じる時の清々しさを、常に纏っていたい。寒いと全身の筋肉がこわばるし、そのせいで強い意志がないと何も手につかない。窓を開けられる春は、空気の入れ替わりに背中を押されて自然と足取りも軽くなるものである。洗い物とかね。家の中で何かアクションを起こすだけでも凄まじいエネルギーを使ってしまうので、冬は本当に何もできない。フローリングにうずくまっていたりする。今はどこかに座ろうって思えるし、助かるなあ。

 仕事で喉をやられて、唾を飲むたびに痛む。耳と首もゴリゴリに痛い。直すことに尽力したい。仕事の懸案事項を、今は知らーんと宙ぶらりんにしてやる。休みと終業後はなるべくそうしていたい。作業をしないぞというより、責任の存在を忘れ去りたい。責任、そのことを忘れていれば逆に、気の乗る作業はいくらでもできるな。いつだって自分はただ生活を送る人であると忘れなければ、少し楽に暮らせる気がした。
 気温がいい感じなのでダラダラと喋ってみたよ。

進行形みたいな形 羽じゃないものを伸ばして頷き合った

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