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6.12 mon 歌が好きだ

 歌は偉大だ。テンポに乗せて16分音符を刻むだけで多少爽快だし、歌えば最強。いや、最強はバンドで合わせた時だな。あれはほんとカラオケでしか歌ったことのない人に味わってほしい。バンドと歌う、動くことは本当にダンサブルで楽しいことだ。これをずっと続けたいたいと思う。
 久しぶりの曲を聴く。それが人生の中での換気になる。好きな音楽がたくさんあるから味わえる感覚である。ありがたい。

思えば、私のライフは音楽と共に作られてきた。作られて、と言っても過言ではない。小学校低学年から歌いながら登校する奴だったし(清木場俊介の歌い方を真似しながら登校していた。フルートやトランペットの音マネで歌うのも好きであった)、ていうか幼稚園時代から父親が作ったカセットテープを愛聴していた。出かける時は必ず持っていったものである。お気に入りはうる星やつらベストとミニモニベスト。ベストの基準は父親である。この頃から父は私にオタクのやり方を教えてくれてたんだな。感謝だ。
 小学6年生で『涼宮ハルヒの憂鬱』と出会った。多分ノベルが先だったけど、程なくしてアニメの存在も知った。ハレ晴レユカイを聴いて、まだこんな私の知らない歌があるんだとガチ涙した。歌を聴いて泣いたのはあれが人生で唯一の経験だ。畑亜貴を盲信したし、神前暁についても調べた。そこで培ったオタクの能力が火を噴いたのは、中学3年である。

 今でも「一番好きなバンドは?」と聴かれたら、迷わずに「Base Ball Bearです」と答える。ベースボールベアーは私の人格形成を大きく支えたバンドだ。『図書館戦争』のchangesで知り、その次はたまたまドラマチックを聴いた。それで人生が変わった。大袈裟ではない。あれが私の人生の転機だったのだ。サブスクなどまだない時代、CDを買うお金もない時代。近所のレンタルショップにも彼らのCDは置いていなかった(なんかごめんなさい)。AmazonのCD視聴を無限に聴き続け、フル音源を聴ける日を楽しみに思った。お金があればCDが買えるからだ。ほどなくして夢は叶い、中古のCD(なんかごめんなさい)を手に入れた。インディーズ時代のものばかりだった。聴きまくり、YouTubeでライブを見まくり、初めて行ったライブ、初めて正規で買った彼らのCD、それらを手に入れた時のことは鮮明に覚えている。

 ベースボールベアーからサカナクションに出会い、フジファブリックに出会い、それから私の人生は音楽一色だった。とにかくずっとたくさんの音楽に出会った。洋楽や昔のものはあまり知らないが、ハマった時期のバンドについてはそれなりに話せる自信がある。彼らの曲と言葉に傾倒して私は育った。

 だからなんだってことはない。音楽が好きだ。今日シンプルにそう思って、思い出してみました。

ソラシドを正しい音で歌うとき私はまともな人でいられた

ここではないどこかはどこか見回して全部知ってる気がする土曜

果てしない愛だったっけ ソーダからわずかな水飛沫を浴びている

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