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4.16 sat 発芽と息継ぎ

 ひまわりの種を土に埋めて、芽が出ることがとても不思議だった。小学生の頃の夏休み。観察日記をつけていたことを突然思い出した。新芽の形が好きだった。赤子の小さな手を握りながら、少し芽のたおやかさを感じた。
 大人になっても私たちは土壌に育てられていて、自分で耕すこともあれば、誰かのそれを耕すこともある。ギブアンドテイクなんだろうか。暮らしに屋根と壁が必要なように、寝る時は布団がほしいように、身を横たえられる土壌が必要である。誰かの土や見えない根の形を想像する。生きていたい。生きていると思いながら生きること。身体に触れる水やシーツの温度、変容する形を感じて、自分の身体がそれらと共にあることを実感した。私には身体があり土がある。気づかない間に土を豊かにしてくれたものに思いを馳せる。

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 今日は外食。ラーメンを食べた。いつだか上司や同僚と食べたラーメンの写真を見て、無性に食べたくなったのだ。家に帰ってすぐお風呂。存分に髪を乾かして、個人で請けた仕事をやって、現在。布団の中です。夜が惜しくなる前に早寝しようと思う。

いつまでも泳ぐ 地平線が揺らいだ時が始まりなの 息を吸え

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