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6.2 Thu 皆異端

 世間とは。その存在を少しの間忘れていた。変わってるって職場で言われてつらい、という友人の話を聞いて途端に思い出した。そんなことってあったなあ。自分は普通じゃなくて変なんだと寂しい思い込みをし続けてきたけど、それを一番口に出して私に言い聞かせてきたのは母親だったことに気付いた。いさめるためでもなく個性を肯定しようとしてくれたのかな。三者面談で毎年のようにここが変ですよねと担任に話す母のそれを聞いて、これがまずいのか、やめなきゃなーって思った。
 美大卒というと才能とセンスと個性ってワードを出したがる人がくそみそに嫌いである。いい意味で言ってくれてても傷つくからNG。何してたか知らないのにどうしてそう言えるんですかーと思ってしまう。普通に色眼鏡なく接してくれや。突然色んなことを思い出してプリプリしていた。
 囚われなくなるといいわね。恨んでいるうちは余裕が持てなくて喧嘩腰なんだなあと思った。

ラーメンを作るからタイマーがいるなんて馬鹿げてるって言うんだ
信じて 口の中から鼻毛まで見せてあげるから僕を選んで

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