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この記事の骨子

・エンゲージメントさえ高ければ、生産性も業績も自然にアップする
働き方改革の目的は、社員のエンゲージメントを高めること
・働き方改革とは、一言でいえば「社員に多様な選択肢を提供すること」
 それは多くの場合、働く「時間」と「場所」に関する選択肢
・会社は選択肢を用意することに注力すればよく、使ってもらおうとあれこ 
 れするのは間違い。使うかどうかも社員に任せればいい
・社員が望む選択肢とは? 把握するために日頃からコミュニケーションを

エンゲージメントは諸「善」の根源

エンゲージメント(働きがい)さえ高ければ、生産性も業務効率も自然とアップします。そして、売上も利益もあがり、業績が良くなります。
働き方改革は自然と達成されます。会社にとって、社員にとっていいことが起こる、すべての根源と言っていい。

会社の知名度、将来性、好業績。給料や待遇がいい。これらはエンゲージメントが高まる要因にはなり得ますが、必ずしも必要ではありません。
エンゲージメントは、お金では買えません。

業務効率化や生産性向上のために、5S、DX、AI、D&Iなどなど、
ヨコ文字の流行りの方法に頼るのは、順番が間違っています。
どんな方法や仕組みでも、それを導入し、理解し、使っていくのは人です。
注目すべきは人であり、人の内面、こころです。このことに注目し、きっちりと対応していくことがエンゲージメントを高めることにつながります。

では、エンゲージメントはどうすれば高まるのでしょうか?

「選択肢がない」ことが何よりつらい

結論から言えば、エンゲージメントは、社員が「信用されていない」「自主性に任せてもらえない」と感じたときに低下していきます。

昔のことになりますが、ある中小企業の社長がこう言っていました。
「社員を見たら泥棒だと思え」
また、ある社長は、社員に秘密で社内に監視カメラを設置し、働きぶりをチェックしていました。

どちらの事例の社長も、社員を信用していませんし、自主性にも期待していないのは明白です。こんな会社では働きたくないと心の底から思いました。

社員を信用し、自主性に期待し、働く時間も場所も社員の選択肢に任せる。
そうすることで信頼関係が生まれ、エンゲージメントが高くなり、多少のことでは揺るがない強い組織になります。


具体的には、エンゲージメントが高ければ「業績を良くしよう」「この会社のために頑張ろう」という、帰属意識やモチベーションの高さにつながるでしょう。
逆に、エンゲージメントが低ければ、さっさと別の会社に転職していってしまう。しかも、優秀な社員ほど、です。後に残るのは・・・?

結論

エンゲージメントを高める為に、社員に、働く時間や場所に関しての
多くの選択肢を用意する
。このことこそが重要です。

テレワーク、週休三日、フレックスタイム、リフレッシュ休暇、時差出勤、時間単位の有給取得、転勤がない雇用契約・・・
挙げればキリがありませんが、世の中のトレンドに合わせて用意する必要はありません。やるべきはことは、社員が望む選択肢を提供することです。

そのためには、社員の要望を把握するために、日ごろからのコミュニケーションが重要になる。本音を言い合えること、対話が必要です。
ニーズに合う商品を提供する。だから売れる。いたってシンプル。
商売と同じです。顧客が社員に置き換わるだけです。

日々の社員とのコミュニケーションは、顧客のニーズを把握するための
マーケティング
だと思って、取り組んでみてください。


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