見出し画像

「学び直し」が苦手って話

 私は「学び直し」という言葉が苦手です。前半の「学び」に違和感はありませんが、後半の「直し」に疑問を感じます。

 「学び直し」は、"リカレント教育"や"生涯学習"などと一緒に使われ、「人生100年時代やVUCAの時代において、学生時代だけの勉強では時代についていけない恐れがあり、学生時代が終わっても学び続ける、もしくは定期的に学習する機会を設けましょう」といった文脈で使われます。

 「学び直し」という言葉が苦手な理由、学ぶべき年代や時期は決まっていないと考えるからです。おそらく「学び直し」と言われる背景には、人生の前半20年くらいが学ぶべき時期であるという固定観念があります。しかし、私たちは教室にいない時間にも様々な情報に触れており、常に学習を続けており、それは死ぬまで続きます。15歳が勉強しても95歳が勉強しても違いはなく、そこには「学び」があるだけです。

 「学び」に拘わらず、年齢やポジションなど様々な属性によって、あるべき姿が決められているノリが苦手なのかもしれません。屁理屈っぽく思われそうですが、単語のニュアンスに引っかかる癖があり、そんな自分が嫌いではないので、これからも色々と考えていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?