【吹き返す精神力】怪我で長期離脱しても復帰後はキャリアハイを更新し続ける !?フィリップ・クライノビッチのヒストリー#79
皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。
この記事ではテニス選手個人にフォーカスを当てて選手のヒストリーやエピソードについてご紹介します。今回は名字の最後に「ッチ」が入る選手を今までのように、「幼少期〜ジュニア期と22歳程度の年齢までにどのように育ったのかを調べながら、名字から選手それぞれのルーツについて調査し「ヨーロッパの選手が強い理由」を調べていきます。(2021.10.03現在、2022.09.13ランキング・年表等更新)
※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。
フィリップ・クライノビッチ
得意のバックハンドを駆使して試合の展開を作る選手。アガシのプレーを彷彿させる選手でバックハンドのリターンは鉄壁。アガシとの違いはネットプレーも得意であること。レッドスターベオグラードFCのファン。
「5歳でテニスを開始し、13歳からIMGへ留学」
IMGで指導を受けるフィリップ
1992年2月27日セルビアのベオグラードの中心地から北に180km程度の場所にあるソンボルで生まれました。家族全員がテニスをするテニス一家で生まれ、5歳からテニスを開始し地元のテニスクラブ TKzakで練習をしました。
10歳の頃からセルビアを代表する選手として活躍をしており、13歳の頃ニック・ボロテニーと出会いIMG(フロリダ)へ留学をしました。
ジュニアの国際大会は15.6歳でデビューし1年間だけの活動でしたが、15大会に出場し60勝10敗(勝率86%)で6位の成績でした。
「キャリア初期と怪我での1年以上の離脱」
17.2歳ベオグラード250でツアーデビュー
15.10歳フューチャーズ、16.2歳チャレンジャーとシニアの大会でデビューをしました。2009年はWCにより故郷セルビアのベオグラード250でツアーデビュー。2010年も同大会にWCで出場し、N.ジョコビッチ[2]に勝利(6-4でF.クライノビッチがリード中に途中棄権)しSFに進出し、2010年6月21日18.3歳で170位まで達成し順調に駆け上がっていたキャリア初期でしたが、その後肩の負傷により離脱をします。その結果、ランキングも2011年9月には1433位まで下げてしまいました。
「怪我からの復帰」
デビスカップでJ.ツォンガに勝利した瞬間
2011年5月で復帰をしましたがイタリアでフューチャーズ3試合、チャレンジャー1試合の合計4試合(3試合は初戦敗退)で再度離脱をしました。しっかり復帰できたのは、2012年2月後半からでチャレンジャーを主体にツアーの予選へ挑戦しました。
その挑戦が実ったのは復帰から3年後の2014年10月6日22.7歳で100位、10月27日に95位を達成しTOP100の壁を破ることができました。この年は、夏から覚醒しまし、7月ハンブルグ500では予選から勝ち上がり、F.フォニーニ[15]に勝利し3回戦進出、GS3大会で予選敗退でした。年間最後のGS・Uで予選突破し初出場した2012年GS・F以来2年ぶりの2度目のGS出場を達成しました。この結果がきっかけで、チャレンジャー主体だった戦場をツアーへ転換していくことができました。
その後も、2016年手首、2018年左足などの負傷による離脱が多い選手です。しかしながら、毎回復活後はランキングを更新する折れない精神的な強さを持っています。2018年4月のキャリアハイ26位ですが、復帰後は徐々にキャリアハイに近づいています。
ツアー優勝はまだなく4戦4敗です。フューチャーズも初めての決勝戦から8戦連続決勝戦で敗退をしています。チャンレンジャーは48%の確率で優勝をしていますが決勝戦の勝率が低いのも特徴です。
直近では、2021年7月ハンブルグ500でS.チチパス[4]らを倒して、決勝戦へ進みましたが、P.カレノブスタ[13]に敗れました。
今後ツアー初優勝とキャリアハイの更新に期待しています。往年のレジェンドである「A.アガシにプレーが似ている」と言ったのは、A.アガシを育てたIMGのコーチN.ボロテニーでした。A.アガシの様に巧みなラリー戦で負けない技術と何度も再起してきた精神力を武器に数々の記録を更新していく姿を見れることを楽しみにしています。
記録
✴︎2006年 ベオグラード250QFでN.ジョコビッチ[2]に勝利。最も若く(18歳)、低いランキング[319]で世界ランキング2位に勝利
✴︎2017年 パリ1000で予選から決勝戦まで勝ち上がる
今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
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PS.幼少期の家族のサポートやコーチについて伺いたいです。
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