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性被害のこと〜2回目の被害〜

気分が悪くなりそうな方は、読まないでください。読み進められる方は、ご自身の体調をいちばんにして読み進めてください。


2度目はそれから1ヶ月と少ししたあとだった。
「ちょっと付き合ってほしい」
そんなメールがSからあった。

行かなければよかった。
それに尽きることはない。

学生のときから要件分からず呼び出されることはあったし、なんかの用事なのか、この前の出来事の話をされるのかと思った。

まさかまた、性行為を目的としているだなんて思わなかった。

思わなかったというより、思わないようにした。

私はこの後に及んでも、Sのことを先生として信用しようとしたのだ。

先生と教え子という信頼関係があった
それを裏切られて性処理の対象として消費された。そんなことないはずだと思いたかった。

酔っ払ってしまってー、そんなつもりはなくてー、そんな話になるんじゃないのか、そう思おうとしたのだろう。


その日、Sは知人の誕生日プレゼントを選んでほしいと言った。私も知った先輩で、それに同意してついて行った。

プレゼントを購入したあと、
店を選んであると言われ、居酒屋に入った。

仕事の話や、自分の恋人の話などをした。
この前のことには、一切触れなかった。

居酒屋から出て、このまま解散だと思った。

しかし、Sは行き先は告げず、着いてくるように言った。着いて行った先、ホテルをとっているからそこでもう少し飲みましょうと言われた。

Sは最初からその気だったのだ。

ここからは記憶がうっすらしていて、
断片的にしか覚えていない。

付いてきた自分が悪い
断れなかった自分が悪い
断りでもしたらものすごく逆上するんだろう
自分が悪いんだからもう我慢するしかない

色んな落ち度を探しては自分を責めた。

もしかしたら終電を配慮してとったのかも
別にそういうことをするためじゃない

一縷の望みで、そんなことも考えた。

部屋で何の話をしたんだか、
ほとんどSが一方的に喋っていた。

ただやっぱり同意を取るような発言はなかった。
私はきちんと同意はしていない。

窓の外を覗いた瞬間に
後ろから引っ張られ脱がされ

最中のことで記憶にあるのは
Sが自分のうえで気持ち悪く笑いながら、
気持ち悪く動いているところを、
ぼやっと傍観するに見ていたのを、
断片的に覚えているだけ。

自分さえ我慢すればと、
必死で感情を殺していた。

行為が終わったあと、Sは次の日が早いとかなんとか言い訳をつけてすぐに部屋を出ていった。

ものすごい疲労感が襲い、
意識を失うようにして眠りについた。

次の朝から、あれはいったいなんだったんだ
現実のことであった認識が出来なくなっていた。

Sと加害者が同一人物であると思えなかった。

信頼していた人に裏切られて、性の対象として無理やり消費されて、ショックが強かったのだろう。
私は極力、このことについて思い出さないようにして、なかったことにしようとした。

脳みそがバクを起こさなければならないほど、私はとても傷付いた。そうでなければ、ショックな出来事に生きることを諦めてしまうかもしれなかったのだろう。

私自身の生存本能が、私を生かすためにそうしたのだ。

よく死なずに生き延びたね、偉い。
死んじゃえたら、楽だったなと思うけど、
そういう意味では、偉くないかな。

そしてこの日以降、Sとは会っていない。

▶️時系列的には、こっちに続きます。

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