恋人について考えること

いまの恋人は会社の先輩職員で、
8個歳上の頼れるお兄さんだった。

『俺といれば、世界一幸せにしてやる。』
ショッキングな出来事のあとで自尊感情が低下していたこともあったのか、未来を断言する彼がすごく魅力的に見えていた。

私自身、あまり恋愛経験がなくて、
人生でお付き合いをした2人目のひとで、
はじめてちゃんと、将来を考えたひとだった。

夜中に電話がかかってきて朝まで説教だったり、
お前が悪いから殴られて当然だって言われたり、
一緒にいてつらいなってことがいっぱいあって、
わたしに起きた出来事の発覚をきっかけに、
私たちの溝はどんどん深くなりながら、
それでも離れられない日々が続いていった。

依存状態だったのかななんて最近は考えるし、
あんまり幸せな付き合いとは言えなかったけど…

そんな中にも幸せな日々は確かにあった。
宝物みたいな記憶をくれて、ありがとう。
とても好きだったよ。大好きだった。

はじめて付き合ったひととも2年近く付き合って別れたあと、ものすごく落ち込んでもう無理だってし、だいぶ長いこと引きずったけど…

引きずりすぎて、もう跡形もないもんな。

きっと、いまの彼もそうなって、
私の気持ちもどんどん風化していくのだろう。

好きな気持ちは無理に否定しなくてもいいよ。
充分頑張ったよ、もういいんじゃないの。

彼のことを思えば恋しいくて会いたくて、
わたしが頑張ればどうにかとか、
彼のことが理解できたらどうにかとか、
もしかしたらって期待を捨てきれないでいる。

それもそれ。
それも大事なわたしの気持ちのひとつ。

そんな気持ちたちも
いつか大丈夫になるんだろうな。

だから、もう少し、
もう少しだけ想わせててほしい。
もう少ししたらきっと、
ちゃんと別れられるだろうから。

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