プロボックスのすゝめ 1
プロボックスとは
意識して見てみると、日本に相当な数が走っているトヨタの商業車です。
そのシェアは国内商用バン市場のおよそ60%強を占めているそうです。
姉妹車に、サクシードがあります。
NCP5#/NLP5#型
NSP160V/NCP16#V/NHP160V型
プロボックスを自家用車にする
自家用車でも全く問題ありません。
強いて言えば見た目の問題ですが、カスタムを施すことにより別人(別車?)の様になります。
カスタムベースとして、アウトドアシーンを中心にじわじわ人気が高まっています。
積載した状態で公道を走行できるように、低中速域でのトルクを確保されているので、発進・停車の多い街中でもストレスなく走行出来ます。
高速道路を猛烈なスピードで駆け抜けるプロボックスを見たことある方も多いのではないでしょうか。
「営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由」という書籍が発売されるくらい動力性能が高い車です。
貨物車ならではの積載性
プロボックスの武器である積載性は、自家用としても非常に魅力的な要素です。
2列目(シートバック一体可倒式リアシート)を前に倒すと、フルフラットになり、その長さは181cmに達します。成人男性が横になれるサイズです。
シートを倒せばフルフラットになるという車は多いですが、水平にフルフラットになる車は多くありません。
バン(貨物車)として設計されているだけあり、荷物の積み下ろしに関しては、乗用車とは比較にならないです。
4ナンバーだから税金が安い
プロボックスは普通車(軽以外の車)の中で維持費が最安です。
通常、乗用車は3ナンバー(普通自動車)か5ナンバー(小型自動車)に分類されます。
対してプロボックスは、4ナンバー(小型貨物車)で登録されます。
排気量とサイズで見ると、プロボックスは5ナンバーにあたります。
毎年支払う自動車税は5ナンバーが34,500円ですが、4ナンバーは14,300円です。
重量税も、5ナンバーが12,300円ですが、4ナンバーは6,600円です。
自賠責保険や任意保険が少し高くなりますが、税金が安いので帳消しになります。
プロボックスを自家用車にする注意点
・ロードノイズがうるさい
プロボックスの弱点としてよく挙げられるのは、静粛性の低さ、つまりロードノイズがうるさいことです。
積載量の大きさがセールスバリューとなる貨物車は「軽量性」が重要な要素です。
プロボックスの場合、1,090~1,170kgのボディに対して最大積載量400kgという数字を誇り、貨物車としては非常に優秀です。
さらに、ハードな積載にはボディの「強度」も求められます。
コストを削いだうえで、「軽量性」と「強度」を両立したボディを製造するため、「静粛性」が犠牲になりました。
制振材や遮音材といったものを減らされ、音を拾いやすい商用タイヤが採用されている為、乗用車と比較すると走行音が目立ってしまいます。
・後部座席が狭い
後部座席は荷室としての機能性を第一にされているので、シートはある意味おまけのようなものです。
座席奥行きは445mmと狭く、リクライニング機能もついてません。
・車検の手間
4ナンバーの小型貨物車は、毎年車検を通さなくてはなりません。
車検が毎年ということで、費用は若干割高になりますが、常に安全な状態を維持できるという考えも出来ます。
自賠責保険は、5ナンバーの2年契約だと27,840円ですが、4ナンバーの1年契約は17,270円です。
色々含めて車検1回あたり約2万円ほど高くなりますが、自動車税・重量税が安いので、維持費は4ナンバーの方が安く済みます。
またユーザー車検を受けに行けば、維持費をもっと抑えることも出来ます。
車名の由来
英語で「プロフェッショナル」と言う意味の「Pro」と「箱」を意味する「box」を組み合わせ、「プロフェッショナルの為の箱」と言う意味を込めて作られた造語です。
その名に恥じぬ確かな車です。