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情報の消費期限

情報には、消費期限がある。

例えば日常で、どこのスーパーでは野菜を特売している、紙製品が安売りされている、歳末セールは何日からといったような情報は、昔は新聞の折込チラシや貼り出されたポスターで、今はスマホアプリで簡単に知ることが出来るものだ。

しかしながらその情報は、勿論であるがそのセールが終わった後においては全く価値のないものになってしまう。

消費期限切れだ。情報自体は残っているが、その情報が役に立つという人はいない。

この消費期限は、仕事においても存在する。

もしあなたに発注したい業務があったとして、発注前に業者に見積りを取ったとしよう。当たり前であるが、見積りの情報(金額)の消費期限はその業務の発注、或いは納入して決済されるまでである。

発注をかけるかどうかをジャッジするための情報として見積りがあるわけだが、その見積りの消費期限は提示したその時から、実際に業務や成果が納入されて請求のやり取りをした瞬間に切れてしまう(この場合、都度発注を掛けていて以前の見積りを基にしている場合などは例外である)。

或いは、顧客から電話が掛かってきて「今日の何時に依頼したモノが届くのか」と聞かれた場合、あなたが調べたその時間の情報の消費期限は、(当たり前であるが)今日の顧客にモノが届く時間迄である。

ついでに言うと、早く答えればそれだけ顧客はそれまでに出来る選択肢が増えるし、遅く答えれば選択肢が狭まってしまうだろう。届いた後に至っては後の祭りだ。

これは極端な話かもしれないが、日常的な業務というのは大半が「情報」のやり取りであり、確認と修正の繰り返しが行われている。

いやいや作業がメインだ、黙々と一人で作り上げるのだ、という職人のような人もいるかもしれない。しかしながら最終的にはクライアントと打ち合わせをしたり、指示を受けたり進捗を報告したりといった、情報のやり取り自体というのは無くならない。

様々な場面において、情報の消費期限は存在している。

この消費期限、或いは賞味期限を意識してあなたは働けているであろうか。

自分はNOである。

反省は恐らくしないだろう。

とりあえず、自戒の思いも込めて書く。

2023年初春





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