"夢"により思い出された事実。

めちゃくちゃ思い出したくもない過去のことが夢に出てくる。最近よく出てくる。
ここで夢の話をしても、誰にも響かないし、スルーしてもらう方がありがたい。

それは高校時代の思い出。
高校時代は部活に朝から夜まで縛られていた。
縛られていたと表現したのは、時間もだし、脳の中も全てが部活でしかなかった。

今思うと、私自身が部活になっていたのかもしれない。

で、その部活というのが吹奏楽部で、今や吹奏楽部はブラックだのなんだの聞くようになったが、それを私のいた当時に聞いていたかったと思う。

それくらい、ブラック要素は大いにある学校であり部活動であった。

歩いていたら、まず走れと言われ、自分以外の他人を見捨てるような行動をしたら、まず叱られ、私の存在している意味がどこにも見つからないまま、3年間が過ぎていった。

これまた、"今思えば"になるが、
私の性格とは間反対の場所に飛び込んだものだなと思う。

合宿、遠征は当たり前のようにあり、親がその遠征費用の多さに呆れるくらいには、遠征ばかりの日々。また、学校に休み時間などない。休み時間になると、新入生の勧誘のため、私たちは各教室をうろつく。新入生にとって、なんて恐ろしいことだったか。その当時は気付きもしなかった。

と、書いているうちにだんだんと思い出してきた。

まだまだ思い出すべきものは沢山あるようだ。

教官室という、恐ろしく何があるかも分からない部屋があり、そこにはいつも先生がいる。休み時間になれば、そこに呼び出されることだってあり、チャイムが鳴るのと同時に、1階の教官室から3階の教室までダッシュで上がったものだ。

部活動には朝練、夜練もあって、もちろんその時間に発車するバスなんてない(電車があるほどの町ではない)から、親に車を出してもらう。私は、強制的になった夜練のため、当たり前のように親に電話をして迎えに来てもらっていた。夜練があること自体が当たり前になって、朝練があること自体が当たり前で。そんな世界だった。

そんな世界にまんまと染まっていった私。
たぶん誰が悪かったとかそんなことはない。(完全にないとは言いきれない。)
その環境、世界、空間が、私を縛っていたのだと。

そして、染まっていることには気付かず、いつのまにか自分が無くなっていった。

完全にブラック企業に勤める人の典型的な例なのでは?と思ったのは私だけだろうか。

嫌な思い出は、眠りが忘れさせてくれるものだ。と聞くが、嫌な思い出が夢になるということはどういう現象なのだろうか。

夢に出てくることで、忘れさせようとしているのだろうか。

きっと、夢は私に「いい加減気付け」と言っている。

この思い出をいつまでもしまっている場合じゃなくて、早く忘れてしまえと。

昨日フォレスト・ガンプという映画を観たが、その中で、過去を捨てて前を向けというような言葉が出てきた。これは、主人公のフォレストの母がフォレストに向けて言った言葉で、フォレストはこの言葉の通り、走り続けた。

走り続けるまではいかないが、私はまず、忘れないといけないと思った。

いつまでも過去の思い出を引きずっていては、前に進めない。

そんな思い出が最近よく夢に出てくるもので、今日ここで沢山語らせてもらった。


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