種を紡ぐこと
Chandra en Chandinoでは種を取り続けながら
野菜やハーブを栽培しています。
オーガニック農家なら当然でしょ?みたいな風潮がありますが
まぁ、大変な作業だし
正直、次の年の自分たちの収入にも大きく影響してくるわけで
種を取り続けることが必ずしも正義だとは思っていません。
実際に、私たちの栽培も
自家採取したもの50%、購入した種子50%くらいで種まきを行います。
自分のところで、採取した種が何らかの理由で
発芽しなかった場合収入が0になってしまいます。
その時の保険で
外部から取り入れた種も合わせて播きます。
購入する種は、海外の個人農家や種苗が会社から個人輸入がメインです。
インターネット様様の農業スタイルで、生き延びています。。
※すべて固定種(品種改良されていない種)でオーガニックであることが条件です。日本に比べ、海外は多くの取り扱いがあります。
実際、自家採取ばかりの種をずっと続けていると
近親交配により
品種として弱くなったり、奇形が多くなったりなど問題も多いので
定期的な外部からの種を取り入れることはとても大切なことでもあります。
周りの農家さんたちは種苗交換会などに参加され
定期的な種の交換を行っていらっしゃる方も多いです。
ただ、Chandraは作っている種類がちょっと異色なものが多く
交換するお友達も少ないw
ので、セルフで外部の種を入れるしかありません。
種子法など、色々種を取り巻くお話はたくさんありますが
種を守ることと、
農家として生活をしていくことの切り離しをしてほしいなぁと個人的には
思っています。
もちろん、大切な財産である「種」は守らねばなりません。
でも、我々農家も生活できないと
どうしようもないわけで。
何が正解かは、その人の人生で何を守りたいかによって変わってっくるかと思います。
Chandraは美味しい野菜やハーブの
種を残したいというのが一番守りたいものです。
という終着点のないお話でした。
ただ、種に対するChandraの考えをご理解いただいたうえで
お付き合い頂けると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?