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ちゃんだい
2020年8月7日 16:59
よしもとばななの小説が好きだ。現実離れのフワフワした物語のようで、しっかりと地に足をつけて生きていこうという気持ちにさせてくれる。押し付けがましくないのも好ましい。与えられた持ち札で人生を切り拓き、胸を張って生きていく。人と比べたりしない。自分にとって確かな幸せをゆっくりとじっくりと味わいながら生きていく。そんな登場人物たちの生き方は、ほのかだけどたしかな光となって、こちらの生
2020年5月21日 21:09
全文面白い。そんな本にたまに出会える。よしもとばななの「海のふた」はそんな本だ。ひと夏を一緒に過ごした2人の女の子の短い物語。大袈裟に言えば、人生のほとんどすべてについて書かれている。あまりにサラッと人生とは何かが書かれていて、僕は恐ろしくなってしまったけれど、登場人物は息遣いが聞こえるほどリアルで切実なので、10代の女の子が語る「人生とは何か」についてのセリフがすとんと腹落ちする