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辺塚だいだい

季節は秋。
今年もででの季節がやって来ました。

ででの正式な名称は《辺塚だいだい》。
鹿児島県の肝付町と南大隅町でしか栽培されていない、貴重な柑橘です。

レモンのような直接的な酸っぱさではなく、
爽やかな香りを含む酸っぱさが特徴で、
焼き魚や肉、サラダなど…
地元の人はお酢の代わりとして利用しています。
私は飲めませんが、お酒好きの方は焼酎に入れるのもおすすめのようです。

私のイチオシは甘い醤油にででを搾り、刺身をいただく味わい方。
魚臭さと醤油の甘さが和らぎ、絶品です。

また、断面も見ていただきたい。
外側は濃いごいとした緑色。
切ると優しく爽やかなイエローグリーンの果実が詰まっています。 
みずみずしく、見た目も美しいみかんです。


"でで" 辺塚だいだい

私の祖母の妹の旦那さん(ひでじい)が肝付町出身で、
仕事の傍ら長年ででの栽培に取り組んでいます。
私は時々その手伝いをさせてもらっています。

ででの収穫は9月頭から。

夏の暑さが残る中、黙々とやる収穫作業は一種の瞑想。無心でみかんを探し、丁寧に収穫する。
こんなにもひとつの事に集中する時間はなかなかないのではないでしょうか。

爽やかな柑橘の香りの中、緑に包まれ汗をかき、体を動かす。
とても健康的な時間です。

毎年この時期が楽しみで
続いてほしい、続かせたいと思っています。


辺塚だいだい、
少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。

#辺塚だいだい #鹿児島県 #肝付町 #岸良 #みかん #固有種


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